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今週・先週読んだ本

先週から今週にかけて読んだ本です。二週間でこの量はだめですね。少なすぎます。

とにかく「グローバリゼーション 人類5万年のドラマ」(原題に比べるとかなりロマンティックな邦題)が大著で読むのが大変でしたが、かなりおもしろかったです。

「新書がベスト」は著者の読書感がわかる一冊でした。とにかく読むというのはできれば若いうちに一度通っておくべきだというのは自分の体験を含めて頷けます。楽しむために読むのではなく生き残るために読むのが今の読書なのかもしれません。

「WEB開発者のための大規模サービス技術入門」は、はてなってインターン向けの講習がしっかりしているなという印象が強かった本。ただ、これが「大規模」なのかは今となってみると疑問というのは書評に書いたとおり。この大規模はかっこ付き日本限定での大規模で、グローバルな視点での大規模なサービスでもないし大規模なサーバー運用ではない。

ナヤン・チャンダ
エヌティティ出版
発売日:2009-02-23

グローバリゼーションが何もICTの発展やISOコンテナとFedexに代表される物流の発展により持たされたのではなく、グローバリゼーションが自分たちの集団の生存、欲や宗教的・思想的・情緒的情熱、あらがえない好奇心、偶然により過去5万年の歴史の中で人類が進めてきたことなのであり、グローバリゼーションが人類にとっての必然であることを本書は示している。

本書は必然的に多くの前提知識を要求してる。少なくとも高校世界史レベルは当然として、できればトーマス フリードマンの「フラット化する世界」、ジャレット ダイアモンドの「銃 病原菌 鉄」、中東史、中世史、特にそのときの地中海経済、大航海時代に関して書かれた新書など読まれていると、本書の内容をより理解しやすくなると思います。本書の書かれ方は時系列に説明をしていくと言うよりもグローバリゼーションを進めていった集団(宣教師など)の視座で説明をしていくので、一説の中で平気で数千年ぐらい物事が進んでいくので、読み手の中に世界史的な感覚と基礎知識がないと混乱してしまうのではないかと思います。そういう点でも非常に読み手を選ぶ本なのだと思う。(まぁ本書を読もうと思っている時点でおそらく問題ないと思うのだけど。)

ともかく知的好奇心を刺激して満たしてくれる点で非常におもしろい本であることは間違いないので、上下巻あわせるとかなりのページ数だが、それに負けない人にはお勧めする。

個人的には今の世界のグローバリゼーションの進展、フラット化の進展は人類が次の何かに行くための母集団醸造のような気がしなくも無いのだがどうだろう。人類はグローバリゼーションの次へ。

小飼 弾
ベストセラーズ
発売日:2010-06-09

父から技術者として飯を食うなら本屋に税金を払えといわれましたが、今は技術者だけでなく誰でも生き残りたければ本屋に税金を払えと言うことか。
本書ではその税金の効率的な使い方として新書の購入を勧めている。

はてなでのインターン向け講習内容を元にした(日本での)大規模DC運営に関して書かれている。
WEBアプリケーションの負荷分散や冗長化について興味があったり実務に関わっているのであれば読んでみるといいのではないでしょうか。
かっこ書き(日本での)大規模としたのは、アメリカではGoogleは言うに及ばずはてなの運用内容を遙かに超えたデータセンター運営会社が数多くあり、そのレベルの運用がはてなではできていないからです。(する必要もないのですが。)

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