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第6回静岡ITPro勉強会 感想とか

JUG会長波多野さんによる運用管理の話。

前半は運用現場の課題、特にCC(コストセンター)として扱われるシステム運用現場をこの先じり貧にさせていかないためにはどうするかというお話で、後半は障害監視の自動化とフレームワーク化のお話でした。

前半に関しては、かつてシステム管理者が報われないという話があり、そのときの状況から現在もまだ変わりがないなぁという点と、改善出来るとしたらその可能性についても同じ方向なのかなぁという感想。CCに甘んじていれば減点法でしか評価されず、CCであるが故にコストカットでじり貧になるのは目に見えているので、特に経営層に対して、自分たちの価値というかIT価値を認めさせる事が必要だと個人的には感じています。必要悪としてのIT、しょうがないからやるITではなく、経営戦略の柱としてのITになる必要があり、その中で自分たちのチームとしての存在価値を認めさせる必要があると思います。

ただ、個人的には悲観していて、日本の会社組織ではいまだに力のあるCIOやそれに相当する役職がなかったり(肩書きばっかりじゃ仕方ありません)、IT部門が経理部門の一部や下部組織だったりで組織内で力がないとかで、ITを企業戦略の重要な戦力としてとらえるマネージメントは非常にまれだと思っていて、IT部門の売却やオフショア化、クラウドの利用への動きは止まらないのではないかと思います。(何も日本だけではなくて、欧米でも基本的に同様だと思います。(国内よりもラディカルに戦略的だったりしますが。))

後半に関しては、大規模なシステムになるとシステム内の様々機器、ソフトウェアが発生させるエラーやログ(Syslog)は莫大になるので、出力側でフィルタリングできないかというのも最もなのですが、CEPのような手法でプロセスプラントでの警報のサマリングのような処理が出来ないかなと思ったりもしました。プロセスプラントの経験からするとRAWの情報はそれで解析のために必要なのですが、人間がまず確認し最初に行動しなければならない情報は限られるし、人間の情報処理能力は限られているので、重要性の低い情報は隠し、優先度の高い情報を優先してシステムが提供する必要があります。エラーのリストを表示するようなソフトウェアで、優先度に応じてエラーメッセージを色分けし、優先度の高いものから表示するというのも一つの方法です。

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