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書評: [改訂新版]Windowsコマンドプロンプトポケットリファレンス

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やはり今回もジーンズのポケットには入らないポケットリファレンスになっている。

本書は基本的に必要なときに必要なコマンドをを探していくような使い方を想定した「ポケットリファレンス」ではあるが、初学者に取っては、まず何故コマンドラインなのか、コマンドの体系と概要を知ることが大事だし、ベテラン勢にとっては、新コマンドを知る、新しいオプションを発見する機会となるので、ぜひ一度「はじめに」からの通読をおすすめする。

本書はWindowsを使用したシステムの運用管理をする方、開発をする方には必携である。また、Windowsを業務で使用する方で、自分の仕事の効率を上げることに興味の有る方にもおすすめする。ちょっとWindowsのコマンドを憶えてバッチファイルが書けるようになるだけでもだいぶ見える景色が変わってくると思う。

Windows CLI初心者のみなさんへ

WindowsがGUI世代のOSで有ることは間違いないし、Windows NT Version 4.0あたりまではGUIでしか出来ないことがあったのも事実だ。

しかしながら、伝統的にマイクロソフトやWindowsがCLI(Commad Line Interface)を蔑ろにしてきた事実はないし、今ではGUIではできない事はあっても、恐らくPowerShellを含んだCLI環境でできないOS設定は無いはずである。また、長らく問題となってきたコンソールの貧弱な機能は、Windows 10で大きく改善されてきたし、不満があればConEmuなどの適当なコンソールエミュレータに変更すれば良いだけのことだ。

昨今、POSIX系のOSと単純な比較をしての非難も多いが、その非難の多くは単純にWindowsがPOSIXではないだけのことであって、全く別の系統のOSなのだから、別のコマンド体系、操作体系を持っていることは当たり前のことだし、両方使うのであれば、それぞれ憶えれば良いだけのことだ。POSIX環境だけがOSでは無い。

上に書いたように、最近特に風当たりの強いWindowsのCLI環境だけど、学習コストを払えばちゃんと答えてくれるものであるので、本書を手元に置いてぜひ学習して欲しい。

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