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書評 I18N: ソフトウェア・グローバリゼーション入門  I18NとL10Nを理解する – 西野竜太郎

世界で使われるソフトウェアを作るには、国際化(Internationalization, I18N)+地域化(Localization, L10N)が欠かせません。本書はアジャイル時代に対応したソフトウェアのグローバリゼーション(G11N)について、その基本から開発プロセス・具体的な手法やツールまで、G11Nの全体を解説します。

情報源: ソフトウェア・グローバリゼーション入門  I18NとL10Nを理解する – 達人出版会

まだβ版の書籍ではあるけど、紹介したいと思います。

良い技術書の多くは著者本人の問題意識から著作を始めたものが多いのですが、これもその一冊で、大変素晴らしい本です。

著者人身がI18Nに業務として関わる中でI18N/L10Nに関する日本語での情報のなさ等の問題を認識し、実際の作業に即す形でI18N/L10Nに関する基礎的な知識、作業の進め方についてまとめられています。特定のプラットフォームを対象に細かな実装にまで踏み込んではいませんが、かえってそのことにより中立的にI18N/L10Nの基礎的な知識を身につけることが出来ると思います。

ともすると国内でI18N/L10Nの知識を必要とするのは、ゲーム業界や一部ロボット/CNC関連を除くと、海外のISVが作成したソフトウェアやサービスを国内の事業所で日本向けにL10Nするエンジニアが必要としているだけと見成されるところがありましたが、今後国内の市場が飽和。縮小していく中で、国内のISVやサービスプロバイダも海外へ目を向けないと生き残りが難しい時代になっていくと思われます。そうした状況の中では、ソフトウェアエンジニアが基礎知識としてI18N/L10Nに関する知識を持つ必要が出てきます。その時にI18N/L10Nに関する知識を得るために最初に読む本として本書は優れたものになると思います。

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.NETのプログラマが次の読むのはこれ。

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