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書評:MSVジェネレーション ぼくたちのぼくたちによるぼくたちのための「ガンプラ革命」

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以下ブクログより転載。

40台半ばの人間にとってMSVは至福であり呪詛でもある。この世代は「アニメ」からガンダムに入ったのではなく、プラモデルからガンダムに入っているからだ。ボクらにとってのモビルスーツはアニメ論に於ける記号ではなく、その世界に実在する兵器であり、ジョニー・ライデンやシン・マツナガはその世界の実在したエースパイロットだ。そうした世界観の幅の深さがボクらの求めるリアリティで有り、ボクらが20代で、わかったようなわからないような「セカイ」感を持つエヴァンゲリオンに熱狂し、そして近年ガンダムユニコーンやヤマト2199/2202に熱狂した遠因でもある。いわばボクらにとってMSVはその後の人生を何か縛り付ける呪詛であり、そのセカイにいられることは至福である。現に毎月ほぼ「ジョニーライデンの帰還」を読む為だけにガンダムエースを購入しているし、ガンダムセンチュリーをやったモデルグラフィックスは特別な模型詩のままでいる。本書はそうしたいかれたボクらにとって、その呪詛をお焚き上げするための護符のような物であり、多くの同年代が本書によって少しでも軽くなってくれればと思う。ま、そんな簡単に剥がれるような呪詛じゃないけどな。

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