「書籍・雑誌」カテゴリーアーカイブ

書評: 藝人春秋2

情報源: 『藝人春秋2 下 死ぬのは奴らだ』のレビュー 水道橋博士 (Tadahiro Ishisakaさん) – ブクログ

上ブクログからの転載。

若い頃の僕にとって水道橋博士はスーパージョッキーに出てくるたけし軍団の若手芸人という人でしかなく、その後もタモリ倶楽部等で見掛けるハカセにもその印象のままだったのだけど、おや、この人はちょっと違うなと思うようになったのは宮崎哲也氏とホストを務めた博士の異常な鼎談を初めて見たときからだった。

番組ホストの構成からぱっと見で考えると、宮崎哲也氏がゲストに切り込んでハカセがいわば狂言回しの役になるのだと見始めたのだけど、実際には逆で、ハカセがゲストに切り込んでいって、宮崎哲也氏が狂言回しのようにそれの補助線を埋めていく展開でびっくりした。ハカセは無知な視聴者の代表を装いつつ、実際には恐らく沢山の時間をかけて「自分で」下調べしたことがわかる質問や話題をゲストに投げていき、うまく言質を引き出していく様に、この人は稚拙に仕事を進めるのではなく、慎重に仕事を積み重ねていく人なのだと印象が一変した。

藝人春秋もそんなハカセが積み上げた仕事から抽出された週刊誌2ページのコラムの集積だ。その集積がつまらないものであるはずがないし、道化としての藝人の仕事が全うされている。

Amazon.co.jp: Amazonのクラウドエンジニアが選ぶ技術書

本 の優れたセレクションからオンラインショッピング。

情報源: Amazon.co.jp: Amazonのクラウドエンジニアが選ぶ技術書: 本

いつの間にかこんなコーナがAmazon.jpに出来ていました。

恐らくAWS向けのラインナップではあるものの、一般的なCloud向けの書籍も多く、Cloudについて学習したい人には良い紹介ページなのではないでしょうか。個人的にはオライリーのマイクサービスアーキテクチャを読んで、マイクロサービスに対するよくわからない期待や幻想は捨てて欲しい。

Microsoft Pressの電子書籍(英語)がダウンロードし放題

Eric Ligman, Microsoft Director of Sales Excellence Blog

情報源: Largest FREE Microsoft eBook Giveaway! I’m Giving Away MILLIONS of FREE Microsoft eBooks again, including: Windows 10, Office 365, Office 2016, Power BI, Azure, Windows 8.1, Office 2013, SharePoint 2016, SharePoint 2013, Dynamics CRM, PowerShell, Exchange Server, System Center, Cloud, SQL Server and more! | Microsoft Director of Sales Excellence – Eric Ligman

紹介が遅くなりましたが、ヒャッハーって言いながら情報源リンク先へ行って、ダウンロードさせてもらいましょう。全部英語です。

ジャンル的にはAzure, .NET, Xamarin, Office, Dynamics, Windows 10, Windows Server, 一般的な話題となっています。

書評 I18N: ソフトウェア・グローバリゼーション入門  I18NとL10Nを理解する – 西野竜太郎

世界で使われるソフトウェアを作るには、国際化(Internationalization, I18N)+地域化(Localization, L10N)が欠かせません。本書はアジャイル時代に対応したソフトウェアのグローバリゼーション(G11N)について、その基本から開発プロセス・具体的な手法やツールまで、G11Nの全体を解説します。

情報源: ソフトウェア・グローバリゼーション入門  I18NとL10Nを理解する – 達人出版会

まだβ版の書籍ではあるけど、紹介したいと思います。

良い技術書の多くは著者本人の問題意識から著作を始めたものが多いのですが、これもその一冊で、大変素晴らしい本です。

著者人身がI18Nに業務として関わる中でI18N/L10Nに関する日本語での情報のなさ等の問題を認識し、実際の作業に即す形でI18N/L10Nに関する基礎的な知識、作業の進め方についてまとめられています。特定のプラットフォームを対象に細かな実装にまで踏み込んではいませんが、かえってそのことにより中立的にI18N/L10Nの基礎的な知識を身につけることが出来ると思います。

ともすると国内でI18N/L10Nの知識を必要とするのは、ゲーム業界や一部ロボット/CNC関連を除くと、海外のISVが作成したソフトウェアやサービスを国内の事業所で日本向けにL10Nするエンジニアが必要としているだけと見成されるところがありましたが、今後国内の市場が飽和。縮小していく中で、国内のISVやサービスプロバイダも海外へ目を向けないと生き残りが難しい時代になっていくと思われます。そうした状況の中では、ソフトウェアエンジニアが基礎知識としてI18N/L10Nに関する知識を持つ必要が出てきます。その時にI18N/L10Nに関する知識を得るために最初に読む本として本書は優れたものになると思います。

.NETのプログラマが次の読むのはこれ。

書評:スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」 岡田斗司夫の空想政治教室

スターウォーズ、DC/MARVELコミックス、ハインラインで学ぶ政治。

筆も軽いし、1時間ぐらいで気軽読めるし、「政治」について学べます。高校の公民での教科書では、政治の仕組みは説明しても、何故政治が必要なのか、何故政府があったり、政府が無い方が良いと言ったりする人がいるのかは余り明確に教えてくれませんが、この本では簡単にややぶっきらぼうにそこだけ、政治とは何かだけをを説明します。

政治や政治家は何のためにあるんだとか考えている中高生や、中二病から抜けられないおっさんにお勧め。読んだ後は、池上彰の説明がちょっと違って聞こえてくると思いますよ。

余談ですが、SF読もうぜ。特に古典となっている物。テクノロジー描写は読んでいてつらいところもあるけれど、大事なことはSFで学べる。

書評: あなたの知らないところでソフトウェアは何をしているのか?

ソフトウェアが行っている暗号処理、画像/映像処理、検索、並行実行に関するアルゴリズムを数式や直接的なソースコードを廃して、平易な文章と図で説明したもの。基本的に非ソフトウェア開発者向けに書かれている本で、それなりに数学的な知識(と言うより感のようなもの)があれば内容は理解できると思う。

最近大人も子供も「習い事」としてプログラミングブームらしいが、多くの人にとってはHello Worldが書ける事自体よりも、それがITのシステムとそのソフトウェアが何をやっているかを知る事が大事だと思うので、ITがブラックボックスだから何をやっているか知りたいので一般向けプログラミングスクールに行きたいと思っている人たちに本書をおすすめしたい。本書の内容を自分の手で実現してみたいと思ってからプログラミングスクールに行っても遅くはないと思う。ただ、もう一般向けのプログラミングスクールでは面白くないかもしれないが。

また、職業プログラマとなってしまった人たちにとっては本書の内容は職業としての一般教養内なので、特に文系からSE/ソフトウェア開発者になってしまった新人から中堅までにお勧めしておきます。ベテランも読み物としてそれなりに面白いので、買って損はしないと思う。(まぁそこは自己判断)

書評: Unix考古学

UNIX誕生の歴史をベル研での誕生時から、バークリーでのBSD開発、SUN Workstationの単勝とそれに影響を与えたPARCのAltoの話、そしてUnix WarによるUNIXの自滅までを追った技術史の解説。要所要所で論文からの引用があったり、途中のコラムや脚注も素晴らしいので、資料的価値もあるのでUNIXやコンピューティングの歴史に興味がある方はぜひ手に取られたい。

基本的にはソフトバンクから出ていたUNIX USERの連載をまとめ再編集して加筆したもの。

大変楽しく読めた。

また、生まれたときからLinuxがあると言った若い人も、どうして今のLinux/Unixがこうした仕組みなのか、シンプルであることが尊ばれるのか理解する上でも、「UNIXという考え方」などと一緒に読んで見ると良いと思う。


書評: [改訂新版]Windowsコマンドプロンプトポケットリファレンス

やはり今回もジーンズのポケットには入らないポケットリファレンスになっている。

本書は基本的に必要なときに必要なコマンドをを探していくような使い方を想定した「ポケットリファレンス」ではあるが、初学者に取っては、まず何故コマンドラインなのか、コマンドの体系と概要を知ることが大事だし、ベテラン勢にとっては、新コマンドを知る、新しいオプションを発見する機会となるので、ぜひ一度「はじめに」からの通読をおすすめする。

本書はWindowsを使用したシステムの運用管理をする方、開発をする方には必携である。また、Windowsを業務で使用する方で、自分の仕事の効率を上げることに興味の有る方にもおすすめする。ちょっとWindowsのコマンドを憶えてバッチファイルが書けるようになるだけでもだいぶ見える景色が変わってくると思う。

Windows CLI初心者のみなさんへ

WindowsがGUI世代のOSで有ることは間違いないし、Windows NT Version 4.0あたりまではGUIでしか出来ないことがあったのも事実だ。

しかしながら、伝統的にマイクロソフトやWindowsがCLI(Commad Line Interface)を蔑ろにしてきた事実はないし、今ではGUIではできない事はあっても、恐らくPowerShellを含んだCLI環境でできないOS設定は無いはずである。また、長らく問題となってきたコンソールの貧弱な機能は、Windows 10で大きく改善されてきたし、不満があればConEmuなどの適当なコンソールエミュレータに変更すれば良いだけのことだ。

昨今、POSIX系のOSと単純な比較をしての非難も多いが、その非難の多くは単純にWindowsがPOSIXではないだけのことであって、全く別の系統のOSなのだから、別のコマンド体系、操作体系を持っていることは当たり前のことだし、両方使うのであれば、それぞれ憶えれば良いだけのことだ。POSIX環境だけがOSでは無い。

上に書いたように、最近特に風当たりの強いWindowsのCLI環境だけど、学習コストを払えばちゃんと答えてくれるものであるので、本書を手元に置いてぜひ学習して欲しい。

書評: コンピュータ開発のはてしない物語 起源から驚きの近未来まで

計算機の歴史を俯瞰してみる内容となっている。時代は旧石器時代から現在までとなっていて、内容としてはコンピュータの歴史の入門としては悪くない感じ。

ただし、パラメトロンコンピュータを初めとした国産計算機黎明記の話題については遠藤諭著の「新装版 計算機屋かく戦えり」(ISBN-13: 978-4756146786)よりだいぶ内容が薄いし、米国のそれについてもポール E.セルージ 著「モダン・コンピューティングの歴史」(ISBN-13: 978-4624000233)よりもだいぶ薄く、特にDECを中心としたミニコンピュータの歴史は無視されているのは残念だ。

ただ、そこまでの詳細を深追いしていくのはこの本の主旨では無いのだろう。

とりあえず中高生が計算機の歴史について俯瞰的に読む読み物としては大変良いのでは無いかと思う。

また、本書とほぼ同主旨で書かれていると思われる本としては、「モダン・コンピューティングの歴史」と同著者による「コンピュータって: 機械式計算機からスマホまで」(ISBN-13: 978-4492762134)があり、翻訳の巧みさもあって、こちらもおすすめである。