書評:ハッピィ・エンジニアリング 新しいシステム開発の処方箋

吉田 智彦 / ソフトバンククリエイティブ(2006/05/31)
Amazonランキング:位
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この本はプラグマティズムに貫かれている。
この本はシステム開発プロセスについて、工学的な理想ではなく国内の現場における今の問題点をとらえた上で、何が出来るのか、何をするべきなのかを書いている。工学の軽視ではなく、基礎としての工学の重要性を示しながら、ただ、上っ面だけの理解による実プロジェクトへの弊害はしっかりと書いている。
著者は問題点の一つとして、受発注関係なく技術者の勉強不足、というより体系的な知識の不足を上げている。基礎となる知識体系やテクノロジに対する知識があやふやなまま、自分のわずかな経験だけが知識の全てであると錯覚し、それらを学習をすることもなく、多くの年月を過ごしてしまっているし、そういったものがないまま自分が一人前だと錯覚している状況にあると著者は書いているが、これには同意するところが多い。
ただ、この本を読まなければならない人ほど、本屋にも行かないし、この本を見つけることなく、手に取ることもないのだろうな。それこそがこの本における問題定義なのだけど。

One thought on “書評:ハッピィ・エンジニアリング 新しいシステム開発の処方箋”

  1. ハッピィ・エンジニアリング著者の
    吉田智彦です。

    レビュー記事、ありがとうございます。
    Amazon のレビューを拝見し、感謝しておりました。

    完売したので、(売れなかったので増刷もないし)
    出版契約を解除し、サイトで全文を公開しました。

    リンクページに、このレビュー記事をリンクさせていただきましたので、ご報告です。

    本当にありがとうございました。
    今後とも、よろしくお願いいたします。

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