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「ActiveXコントロールは死んだ」を読んで。

ActiveXコントロールは死んだ – L'eclat des jours(2015-04-04).

まぁ、死んだよね。まだ息をしている業界も無い事は無いんですけど。たださすがにWebページにでっかいActiveXコントロールを貼り付けて、「これがWEBへの対応です!!」と声高らかに書くところはその業界でもなくなってきたけど。

ただ、最近の流行はアプリでタブレット対応なので、これもあと5年でActiveXコントロールだよなぁと思わなくも無い感じではあります。しかもWindowsの場合ストアアプリでないストアアプリのように見える何かだったりするのでビリビリしびれます。

確かにUI実装としてのActiveXコントロールは死んだと思いますし、実装技術や運用方法は大きく変わってきてはいるものの、ちょうど今輝いている何かを見るたびに、20年たっても、あまりにアプリケーションとして機能するソフトウェアシステムのアーキテクチャの考え方や実装のアイデアが変わらなすぎていて、ちょっと自分たちの進歩のなさに気分が悪くなったりもします。もっと言えば、メインフレームで分散システムを作り始めた頃から大きくは変わっていないと思っていたりします。

メインフレームの時代までは戻りたくないので、Windows DNAの頃と比較したいのですが、当時「デジタルダッシュボード」といわれていたもの(そして約束通り実現できなかったもの)が、今はPattern & PracticeのPRISMと呼ばれるものであったり、ExcelもPower~で始まるセルフBIなどに移り変わっていたり、当時Storage+といわれていたものが、Entity Frameworkに姿を変えていたり、確かに使用されている技術、実装方法は洗練され変わってきているけど、ユーザーに対して約束したユーザー体験はあまり変わっていません。そして、Webの「フロント技術」を見ると何年さかのぼって同じ議論を繰り返しているんだろうと思います。(そしてJavaScriptってC++の道をたどるんだろうと予測したりするわけです)

また、アプリケーションの構築基盤も、DCOM/CORBAの分散オブジェクト、SOA、それらを前提としたオーケストレーション技術、そして今のMicro Service、結局粒度と抽象度の上がったり下がったりがあったり、実装技術は変わる物の、やりたいことと目指すこと、何よりその時に必要な考え方や心構えがWindows DNAのころと大きく変わったように思えません。

クラウドの時代とは行っても、クラウド上にアプリケーションを作るというのは、クラウドのSaaSやPaaSが新しいOS、新しいライブラリセットやアプリケーションサーバーになっているだけで、僕らのやることは結局相も変わらず、対象の複雑性を隠蔽するために別のところで複雑性と不確定性を増していく作業のなのだとつくづく嫌になりました。

結局、本当に新しくて楽しいことはクラウドの霞の向こうにしかないのだ。

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