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OPCよ汝は何処へ3

OPCはインターフェイス仕様です。インターフェイス仕様だけではアプリケーション、ソフトウェアシステムは成立しません。実際に動作するソフトウェアシステムを作成する必要があり、それを作成する為には何らかのインターフェイス仕様を元にソフトウェアシステムを構築する為の指針、もしくはフレームワークが必要になります。たとえば、EJBというインターフェイス仕様を使用して、ソフトウェアシステムを構築するための指針として、サン・マイクロシステムズは、「Java 2 Platform, Enterprise Edition アプリケーション設計ガイド」いわゆるブループリントを提示しています。

しかしながら、OPCファウンデーションはこのような明確な形で、OPCによって作られるソフトウェアシステムの外観という物を提示していません。しかしながら、それが何もないわけではなく、実際にはマイクロソフトから提供されています。それがWindows DNAです。OPCは独立したインターフェイス使用であるとともに、Windows DNAの製造業向けの指針であるWindows DNA For Manufacturingを支える基本的な要素の一つです。つまり、OPC DAをはじめとする、OPCの各インターフェイスは、Windows DNAを通してみると、その位置や存在意義が見えてくると思います。その将来も。

これは、OPC XMLも例外では無いと私は考えています。OPC XMLは.NETの中でとらえるよりも、Windows DNAをWeb Serviceに対応させた、Windows DNA 2000の中で考えていく方がとらえていく方が自然でしょう。

OPCはWindows DNAにおいては、UDAの範囲外のデータアクセスレイヤーとして存在しているにすぎません。

そして現在の.netの世界でどうでしょう。マイクロソフトは.netでのソフトウェアシステム構築の指針として、「Application Architecture for .NET: Designing Applications and Services」という、Javaのブループリントに相当する文書を発行しています。OPCもこの文書に書かれた指針の中でその位置や役割を再構築していく必要があるでしょう。そしてそれは、具体的なインターフェイス仕様の変更という形で現れてこなければならないはずです。

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