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ウェブ人間論を読んで

梅田 望夫, 平野 啓一郎 / 新潮社
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ウェブ進化論を読んだ方にはおすすめ。対談自体がそれを読んでいることを前提にしているので、読んでいないとちょっとつらいかもしれない。
対談の中で、梅田氏よりも平野氏の方がネットをよりポジティブに見ている点が意外というか世代的なものを見た気がする。
読んだ後に考えたことをまとめると、個人的には本質的にネットは身体で言う神経系でしかなく、それ故に社会に対する影響力は大きいけれどもその範囲にとどまっていくのだと思う。個人にとってもネットは知覚を多いに拡張してくれるものとなるが、それだけで何かが実行できるわけではない。ネットを含めたICTはやはり後ろに控えた日陰役なんだ。
将来的にはこの進化した神経系の末端に何らかの動力がより多く、より高度に結びついて行くことになるだろう。優れた神経系を生かすには優れた運動器、筋肉が必要だし、少しずつだがそれも芽生えてきていると思う。

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