イノベーションとは
ポストモダンの世界観
モダニズムを支えたデカルトの思想(因果律)に変わるポストモダニズムを支える哲学が目的律。
因果ではなく。形態。部分により全体が構成される(因果律)のではなく、形態という、部分の集積では識別、認識、測定、予測、移動、理解の不可能なコンセプトを自らの中心に位置づける。形態は部分をみただけでは絶対に把握できない、逆に部分とは全体理解の上に全体との関連においてのみ存在し、認識しうる物である。
モダニズムの世界においては目的は絶対的な物(神)であったが、ポストモダニズムにおける目的は形態そのものに存在する。宇宙の目的ではなく、宇宙の中の目的。
ポストモダンの世界観はプロセスの存在を必須の条件とする。プロセ氏においては成長、変化、発展が正常であって、それらがないことが不完全、腐敗、死を意味する。
新たな哲学
ポストモダニズムの世界観を体系化した物がイノベーションである。
イノベーションとは未知なる物への跳躍であり。目指すところは新たな物の見方による新たな力。
その道具は科学的であり、プロセスは創造的である。
その方法は基地の物の体系化ではなく、未知なる物の体系化である。
イノベーション
イノベーションにおける変化とは目的意識を持って方向付けをした活動である。
(ポストモダンにいる)我々は変化自体を良いとも悪いともみない。常態とする。変化を秩序そのものとみる。変化が秩序であるなら、それは人が予期し、方向付けし、管理できる物であるとする。
重要な物は道具ではなくコンセプト、宇宙・構成・知識には秩序が存在するはずであるという世界観である。しかもその秩序には形態があって、分析の前に知覚することが可能であるとする信条である。しかもその知覚がイノベーションの基盤になるとの考えである。その知覚は未知なる物の体系化によって一挙に獲得することが出来、そこから新しい知識と道具を手に入れることが出来るとする確信。
イノベーションとは追加であって入れ替えではない。
イノベーションには二つの領域がある。自然:自然への理解を通じて何か生むための技術的イノベーション。社会:社会のニーズを診断して必要なコンセプトと仕組みを生むための社会的なイノベーション。
いずれのイノベーションも我々に新しい能力を与える。技術の可能性を無限とし、社会の改革以上の物を可能とする。
テクノロジストの条件
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