こうやってまとめてしまうとつまらなさそうですが、偏に私の筆力が足りない故であって、会場爆笑であったことをも申し加えておきます。
Blue Chip 一級品を作るには
- 人を幸せにする
- 感情を考慮する
- 美学にこだわる
一級品 | iPod |
よくある安物 | Zune |
何が違うのか。
人を幸せにする
学習制無力感
Windows XPの例。デジカメで撮った写真1枚Blogにアップしようとしただけで、インストールメディアを要求されたり、再起動を要求されたり、たまたまデジカメのUSBケーブルが抜けただけでエラーが表示される。
ユーザーが機械を全くコントロールが出来ていない上に、機械にコントロールされている感覚。この状態ではユーザーに大きなフラストレーションがたまる。
最悪の場合は鬱病になってしまうことも。これを学習制無力感という。
ソフトウェアを作る上ではユーザーをそうさせないためにユーザーに主導権を与え、ユーザーにコントロールしていることを実感させる。レスポンスの短さもこの実感に繋がる。(1秒以内)
感情を考慮する
心理的な事実と技術的な事実は必ずしも一致しない。
一級品ではしばしば心理的な事実の方が優先されている。(SUVは技術的にはセダンよりも事故時横転しやすく、事実死亡率も高く危険な車だが、内装や装備の工夫により心理的に安全だと訴えることで、セダンよりも売り上げが多い(北米))
美学にこだわる
モダニズムアンチモダニズム
モダニズムにとってデコレーションはデカダンス(装飾は退廃)華美な装飾を廃し、機能美を追求する。直線、モノクローム。
ソフトウェアにおけるモダニズムは、最低限のユーザーインターフェイス、機械の状態を無機質に表示、代表的な例はUnixのコンソール。
一般的なユーザーはソフトウェアのインターフェイスにモダニズムを求めていない。
建築の世界と違いソフトウェアの世界では人々は無駄に飽きていない。Mac OS Xは、たしかに無駄だらけだが、人に対してエモーショナルにさせるものにあふれている。
一級品を作るには人にエモーショナルだと感じさせる美学が必要。
※だからといってソフトウェアのUIがアールデコなのかというと、違うという点については多くの同意が得られると思う。
※では何かって言うところは、一つのヒントはモダンアートのインスタレーション作品の中にあったりすると思はれるので、ポストモダニズムの中に答えがあるのではないか。
Misattribution誤帰属
感情の原因を勘違いすること。たとえば映画館にってでっかいコーヒーを買って映画を見たときに、実際にはコーヒーのカフェインで興奮したのにもかかわらず、映画の内容で興奮したと勘違いして、その映画がすばらしかったと勘違いしてしまうこと。
※誤帰属をうまく使うことも必要なのか。
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