山形浩生氏によるエコノミスト誌記事の翻訳。
毎日朝晩NHK BS世界のニュースを見ているようなご同輩に置かれてはご存じのことと思うが、ベルギーはフランス語圏とオランダ語圏とで真っ二つである。日本人の多くはベルギーに対するイメージはチョコレート、まぁ後はビールぐらいの物でその国の成り立ちなんて知らないし、一番有名なベルギー人はポワロだし、そもそもベルギー国民はベルギー語を話すとか思っている人もいるぐらいなので、この際ウェストファリア体制以降欧州でできた国家がいかなる物か、民族国家など近代の描いた幻想だと今のベルギーは言っているような気がするので、一読されてみてはどうだろう。
EUと言うかたちで、今までの国家の外にもう一つのネームスペース(プログラマ的に解りやすく言うとだ)ができており、国家安全保障と外交の大筋をNATOとEUに任せられるのであれば、その中の国家は小さくてもかまわないのかもしれないので、ベルギーはきれいに二つに分割して、EU本部のあるブリュッセルはEUの委任統治領にでもしてしまえば良いんじゃないかな。どうせ今現在でも国境に関係なくEU域内は移動が自由なんだし、通貨もユーロなわけだからね。
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