リンゴマークのARMプロセッサを乗せたハードウェアがかつてあった。
Newtonである。
このNewtonとiPhoneは確かに似ても似つかないかもしれないが、実際にはそんなに大きなハードウェアアーキテクチャ上の違いはない。バッテリー内蔵の携帯端末、液晶ディスプレイ、タッチパネル。小さくなったし、液晶はフルカラーだし、タッチもマルチタッチでペンはなくなったけど、これらはある意味NewtonからiPhoneまで時間がたったことによるハードウェア性能向上の結果でしかない。ソフトウェアもNewtonは当時の携帯デバイスとしては比較的まともなOSを装備しており、そのときの経験があってこそMac OS XのARMへの移植が可能だったと言えよう。
つまり、なにが言いたいかというと、AppleはNewtonを市場から一旦退却させたのは確かだけど、そのときでさえおそらく携帯デバイスの開発は続けていたんだ。そして携帯電話と一緒になることで、Newtonに一番欠けていたデバイスとしての必然性を手に入れる事が出来、再び日の目を見る機会がやってきたんだ。
僕のこの予想が正しいなら、Appleもシアトルのどっかの会社と同じぐらいあきらめが悪いと言えそうだ。
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