Joel Spolsky, 青木 靖 / オーム社(2005/12)
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今日一日はこれを読んでいた。本当は部屋の掃除に取りかかったり、他にやらなければならない事なんかもあったはずなんだけど、全部キャンセルだ。(別に寒かったからじゃないよ)
なんて言うか、書かれている事にすごく共感が出来、そういう本は読んでいて楽しい。
たとえば、低レベルな事が高レベルなモノコトに対する理解や意志決定を支配するって事や、いいから仕様書書けとか、オープンソースに対するIBMのスタンスについてだとか、読んでいてすごく共感できる。
僕が考えるに、コードが全てなんて言うのは正直なところ出来が良すぎるか、出来が悪すぎるコード馬鹿(おっと失礼)の言う台詞で、まともな仕事がしたければ誰だってちゃんとしたアウトラインを書くものなんだ。年季40年の宮大工の頭領だってちゃんとした完成図面を必要とする。それよりもその図面は施主がもっと必要とし、頭領と施主が話をするにはその図面が必要だ。ソフトウェア開発にとっての完成図面は機能仕様書になる、誰も角材を柱にする部品製作用の図面を見て、建物全体を把握する事なんて出来ないよ。でも、ソースしかなく、そのソースを見ろといっているのは、柱の作成図面を何百枚も見せて、(まぁそれ以外に柱組み合わせ方ぐらいは書かれてるかもしれないけど)東大寺の大仏殿を想像しろって言っているのと同じだと思わない?
というような事を考えさせられる本だ。
まぁ日経ソフトウェアだとか、ソフトウェアピープルだとか、@ITとかばっか読んで、いったい僕は(私は)どんなふうにこれからソフトウェアを作っていけばいいのよって思っている、方法論中毒患者(かわいそうに)の方は読むと多少すっきりするかも。
後、良くわかったの僕はXPが嫌い。(W
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「Joel on Software」を読む
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