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Technology in Person

iPhone 3G、日本のモバイル業界を変えるか:CNET Japan オンラインパネルディスカッション – CNET Japan#answer

最近、iPhoneが日本で売れない、みたいな議論をしてる人を見かけますが、ほんとわかってねーなーと思います。iPhoneは今売れるかどうかで評価するようなものじゃない。そもそも電話というカテゴリーに入れて比較するのが間違ってる。iPhoneは寿命が一年もない見た目だけコロコロ変える商品サイクルのものと比べようがないでしょう、中身の格が違いすぎて。1984年のMacで登場したパーソナルコンピュータというコンセプトが1995年のWindowsに結実したように、こいつは10年後の未来を作ってるんです。こんな最先端のものが最初から何百万台も売れてることがむしろ異常なんです。
Mac OSの次期版White Leopardは「新機能ゼロ」と公言する一方で、LLVMコンパイラの採用、ブロック構文のサポートにより行儀の良い並列化を自動で行ってくれるGrand Central Dispatcher、GPUを暗号などの汎用演算処理にも解放するOpenCLの採用など、テクノロジーフォーカスはむしろ先鋭化しており、「デベロッパを中心としたAppleの生態系が未来を作るのだ」という強い意志を感じます。そして、そこで実証された技術がぜんぶiPhone OSに降ってくるんです。

Cloudのキーワードで昔とは違う規模で中央集中に向かう今の状況で、あくまでも技術を個人の力の強化に使用しようとするそのソウルは変わっていないのか。ある種このぶれのなさがAppleの強みなんだろう。

一方Googleにとっては技術は社会のものとしているように思う。社会のものである以上技術は共有財として中央に集中させる必要がある。

同じベイエリアにあるテクノロジー企業でありながら、これらの違いは創業・経営者の世代、出身が反映されているよう思えておもしろい。

マイクロソフトにとってはどうだろうか。ビル・ゲイツの掲げた理念は情報で個人を強化することだった。それは変わってはいないとは思うが、今はぶれがあるのではないだろうか。もう一度大きな理念を再定義し表明した方が良いのではないか。その方が個別のメッセージも的確に届く。PDCは大風呂敷を広げるのには最適な場所だろう。

コメント

  1. クラウド・コンピューティングとiPhoneビジネスモデル

    iPhoneのハードウェアとしてのスペックについてはブログなどでいろいろと話題になっているが、ソフト面、特に「MobileMe」についての記事は少ない。こ…

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