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書評 : Rest in Practice

Jim Webber,Savas Parastatidis,Ian Robinson
Oreilly & Associates Inc
発売日:2010-09-24

 

とりあえずSafariで拾い読みした。

EnterpriseでRESTを使用するためのプラクティス。

SOAPとWS-*は相互運用の世界では今でも信頼たる現実解だが、 WEB Service のプラットフォームとしては、その仕様は重すぎ、複雑すぎ、スケールアウトもしにくく、 Web Service 構築のための現実解ではなくなってきている。SOAPがもたらすはずだった企業でのサービスバス、サービス統合にはより柔軟で、スケールアウトが可能で、よりアジリティな構造、プロトコル、ソフトウェアアーキテクチャが求められていて、そこでの現在での解答がRESTアーキテクチャとそれに基づいた Web Service 構築ということなんだろうと考えている。

また、Windows 8, Chrome OSでのHTML5とJavascript(jQuery)によるHTMLアプリケーション(Dynamic HTMLの再来なんだけど)や、AndroidやiPhoneアプリケーションのバックエンドサービス、特に複数のプラットフォームに対応したバックエンドサービスの構築においては、RESTに基づくWeb Serviceが必須になるだろうし、もう少し話を進めて、クライアントサイドやサービス側でのサービスマッシュアップを前提とした世界だと、それのためのリソースとしてのサービスではRESTベースでのWeb Service公開が必須になっていくだろう。

本書では Web Service の歴史を前半で振り返り、中盤以降はRESTの思想とそれに基づいた実際のサービスの構築、スケールアウト、セキュリティ、Atom, AtomPub、シンタックスなのかセマンティクスなのかという問題、そしてそれらのまとめで構成されている。実装例を示すコードは主にJavaとC#で記述されている。(技術としての解説であって、実装指南書ではないけど)

基本的に Atopm Publishing Protocol の技術的な背景を踏まえた解説書ではあるのだけど、今のRESTとして呼ばれている何かを俯瞰して学習するためには今ベストな本なんじゃないかと思う。

翻訳を大きく期待したい。

ブクログより転載。

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