パーソナルコンピュータを使っていますか@山田祥平のRe:config.sysを読んで

山田祥平のRe:config.sys
パーソナルコンピュータを使っていますか
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1020/config129.htm

今のPCはパーソナルコンピュータではなく、クライアントマシン(端末)なんだ基本的に。特にWeb2.0はPCのクライアントマシン化を強力に推し進めていると僕は考える。一見それとは違う流れのように見えるMSのOfficeのようなプロダクツにしても既定路線はクライアント機能の強化だ。

会社でも家庭でも必要な物はだいたい向こう側にあって、こちら側には置かれていない。大事な物が置かれていない物は当然大事に扱われない。常に交換可能な状態に置かれる。しかもどのPCも(そうマッキントッシュも含めて)画一的で個人所有を熱望するほど魅惑的ななりもしてない。PCを物として所有する喜びはもう感じられない。

中央集権的に管理されていたコンピューティングを個人の物にするのがPCのはずだったのだが、現在ではまたそれがスケールを変えたとはいえ以前の状態に戻ってきている。コンピューティングの中心は会社のサーバーや、データーセンター、Googleのあほみたいな「中央の」システムの中にあって、僕らの目の前のPCが担っているわけではない。僕らの目の前にある機械は、中央でのコンピューティングがスムーズに行われるように、入出力と通信の手助けをしているだけだ。
今日では一度は手に入れたかのように思えたコンピューティングの力を、セキュリティや甘美なサービスを建前に、いつの間にか誰かに僕らの手からその力や権利は奪われてしまった。
したがって、僕らの今目の前にあるものが、中央に存在する何かに対するクライアントマシンで良いなら、それがPCである必要すらない、むしろPCではない方が都合が良いということは、特にこの国においては証明されてしまっている。 みんな高性能・高機能で数百グラムの重さしないクライアントマシンを日々持ち歩いていて、だいたいそれで用が立っている。

PCが復権するには、もう一度PCが何であるかを思い出して、個人の手にコンピューティングの力が戻るようにする何かが必要だ。残念ながら、Windows Vistaはその何かではないと思う。

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