書評 : 計算不可能性を設計する

計算不可能性を設計する―ITアーキテクトの未来への挑戦 (That’s Japan)

社会における計算能力を扱った対談本。
この本での議論は、もはや社会にとって計算機による計算能力やそれによる計算可能性内での意志決定は常態化しているが、その社会的重要性を踏まえられていない情報技術者・研究者(アーキテクト)たちと、そこへリーチできていない社会学という今の日本社会の現実を踏まえて、計算不可能性をキーワードによりよいではないな、もう少しましな社会とそれを支える計算能力への道筋をつけようと努力している。
対談の中で明確な結論と道筋が出ているとは思わないが、その中から拾い出すべきものは多いと考えるし、アーキテクトの末席を汚しているかもしれないぐらいの自分のとっても考えさせられることが多い対談だと思う。
システム設計をする人間には必読。


昨年国内のMS MVPの集まりで神城先生とお会いしてから、一度読んでみようと思ってからもう結構立ってしまった。反省。そのときの講演での思想的な背景がこの対談本でより明確にわかったような気がするので、その点でもこの本を読んだ実りは大きい。

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