報道全体の印象としては「精彩に欠く」基調講演だったようだ。
それよりも心配なのは、この基調講演の場にレイ・オジーがいなかったことだ。レイ・オジーは言うまでもなく今年リタイアするビル・ゲイツの後を受け、技術的ビジョンを提供しなければならない人物だ。来年のWinHECからはこの場に立たなければならない人物がいないのはなぜだろう。
PC Watch : 本田雅一の「週刊モバイル通信」 燃え尽き症候群のMicrosoft。Vista改善の方向は示さず
Microsoftは今年秋、ソフトウェア開発者向け会議のPDC(Professional Developers Conference)の開催をアナウンスしている。このPDCのメインテーマは、直後にコードフィックスを控えるWindows Server 2008になるだろうが、同時に基調講演ではVistaの改善に関して確たる方向性を示さねばならない。カリスマであったゲイツ氏に代わり、Microsoft全体の進む方向を示す人物を、Microsoftは見つけることができるのだろうか。
それが、レイ・オジーではなかったのか。
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