漠然とした不安感 を意識し、取り組む - 河端善博の.TEXTでウェブログ
今アルビン・トフラー夫妻の著作「富の未来」を読んでいます。正確には読み始めたところです。
この中で、著者の過去の著作でも強調されていたように時間ファクターの重要さが強調されています。今回の著作「富の未来」の中では現在の問題として、スピードの差(テンポの差と言っても良いかもしれない)を上げています。このスピードの差は企業、行政といった社会システムレベルのものから、世代間という個人の関係においても問題なっていて、それが主な要因として成長を妨げていると指摘されています。それが今IT業界にも当てはまっているようです。
マイクロソフトはずっとIBMやDECといった巨大企業、つぎにはサン・マイクロシステムズ、アップルコンピュータ、オラクルといった同じような考え方を持った比較的同じ規模の企業を強力なライバルとして競争をしてきていますが、おおむねこれらの企業との競争には勝ったものの何時しかアヴァンギャルドなGTカーも巨大トレーラになり、スピードが鈍化していました。そうした状況の中、マイクロソフトやそのライバル企業よりも遙かに小さい企業、もしくは企業ですらない、団体と呼んで良いのか悪いのかもわからないものにスピードで負け、追い抜かれていることに、マイクロソフトが気付いて、アクセルをもう一度踏み直したのがここ数年だと思います。
Web2.0エンジンやオープンソースエンジンを積んだこれら新型スポーツカーは巨大トレーラーマイクロソフトの足下をすり抜け、ハイウェイの先を行っていることに、その巨大トレーラは気付いたわけです。そしてその巨大トレーラが負けじと思いっきりアクセルを踏んだので、僕たちはそのトレーラにはじき飛ばされぬよう、おいて行かれぬようしようとしているものの、こちらは排気量も燃料も限りがあるので大変なことになっているといのが今の僕の状況、河端さんのBlog記事の状況なわけです。
追い抜いていったスポーツカーがいつの間にかトレーラになりつつある今の状況では、マイクロソフトが今踏んでいるアクセルを戻すことがあるとは思えないので、我々はせめて注意深くトレーラの行き先だけは見定めた方が良さそうです。
TechEdに行けばこのトレーラのナビをちょっとだけ見ることが出来るかもしれないという期待を持ってがんばろう俺。
まぁしんどいが、がんばるしかない33歳の夏。。
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