アプリに最適なプロセッサを提供するサン:プロセッサメーカーの歩む道 – ZDNet Japan
前にも書いたけど、改めて単独アプリケーションのこれ以上のパフォーマンスアップはあまり期待できない時代になってきたとおもう。
サーバーの拡張がスケールアップが頭打ちになって、スケールアウトの方向へ向かったように、プロセッサもクロックを上げて単位時間の命令数を上げていく方向から、同時実行できる命令数を上げていく方向に変化してきている。逆に見れば、同時実行に対応していないアプリケーションの性能は今あたりがピークで、なだらかに向上していく可能性は残しつつも、今までのような爆発的な機能向上は望めそうにない。
希望的観測としては、OSやJavaVM/.NET CLRのようなランタイム環境が、水平方向に広がったプロセッサパワーを統合して、積み上げなおしてアプリケーションに供給してくれる可能性もあるが、仮にそういう方向に進むとしても、それらが、今のプロセッサ側の変化にすぐに追いつけるとは思えない。むしろ、こうしたプラットフォームは、そうするのではなく、アプリケーションを水平方向に広げていくために機能を拡張してくるだろうし、そのような方向に向かいつつある。
前書いたことの繰り返しになってしまうが、プロセッサ技術の向上が自分の書いたコードのパフォーマンスアップにリニアにつながっていくという、今僕ら持っているこの感覚はもう捨ててしまわなくてはならない。
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