新 誠一電気通信大学教授が戦略計装八箇条として、現在の計装技術者に必要とされている資質をあげている。ちょっとだけ元気をもらった気がする。
これを否定するのはかってなのだが、それこそが自分が井戸の中にいるというの表明にしかならないことは理解した方がいい。
戦略計装八か条
(1)計装技術者は先を見ろ
社会と産業の変化にどう対応するかが企業戦略。計装技術者は10年後の社会・産業の姿を予見し,より快適で健全な社会・産業を描き,顧客の潜在的ニーズに合わせ,自社のあるべき将来像を考えよ。(2)計装技術者は経営を知れ
計装技術者は,会社の方針・事業戦略を理解するとともに,自社の技術力の状況と将来性の情報を経営者に的確に伝える義務がある。経営陣の考え方を知り経営意識を持て。
生産性重視に偏重することなく,安全・環境対応などのバランス対応を思考せよ。(3)計装技術者は,自ら時間を創り出せ
既存業務は効率的に対処し,時間を創れ。時間がないは言い訳。部門の枠を越えたより付加価値の高い改革提案を行い実行する時間を持て。(4)計装技術者は,変人となれ
受動的に既存業務に埋没するなかれ。計装技術者は現場の各部門の考え付かない発想力で創造性豊かな業務革新を推進する組織であれ。
同じ意見は二つはいらない。違う意見が集まって文殊の知恵ができる。(5)計装技術者は融通が命
社内社外の協力者を組織化せよ。社内の機密が・・・は,言い訳の常套句。人手が必要なら,他社からもってこい。計装技術者は技術のプロデューサであれ。(6)計装技術者は情報武装せよ
計装は情報技術である。情報の大切さは,誰よりも熟知しているはず。
また,社会動向と技術動向は相関するべきものであり,時代にあった情報を得よ。
メカ,反応,半導体,通信,ソフトの趨勢を見極めよ。新しいものは,足元でなく,他所からくる。机から離れない計装技術者は会社に対する背任である。(7)計装技術者は全社最適の立場で行動せよ
計装技術者は工場の技術者のアンカーである。部分しか見えない計装技術に価値はない
社内,社外,他産業の種々の人々と交流をしろ。計装技術者は,現場ではできない発想ができる立場にあることを自覚せよ。(8)計装技術者は暗黙知の秘密を暴け
個人の暗黙知は,技術者の保身。それを暴けなければ伝承は絵に描いた餅。計装を武器に暗黙知を暴き,皆の財産とせよ。
さらに,計装技術者にとって計装設計思想の伝承は,次の時代を創造する重要な役割であることを認識せよ。
日陰者の産業,日陰者の技術者 – 新誠一の「言いたい放題」 – Tech-On!
またここの計装技術者をIT技術者としても同じだ。
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