まずは、当日お越しいただけた皆様、お忙しい中お越しいただきありがとうございます。
至らない司会ですが懲りずお越しください。
セッションの内容の具体的なところは資料が公開されると思うのでそちらに譲るとして、感想でも。
現状マーケッター的には主に山師の方々からクラウド・コンピューティングが言われているのと、主にハードウェアベンダーからの仮装化による集約(プライベートクラウドと呼んでいるものも含む)がキーワードとして大きく聞こえていますが、どっこい物理サーバーも的確なニーズを捕まえて、しぶとく生き残っているのも解ったのではないかと思います。ただそこが、プロセッサメーカやサーバーメーカのようなベンダー主導によるものではなく、データセンタのようなユーザー主導で行われているのがおもしろいところですね。
今後クラウド・コンピューティングがそのかたちを問わず主流になっていく事は、規模の経済がそれに働く以上経済原則的に抗しがたい波である事は確かです。ただ、クラウド・コンピューティングだけで全ての問題に対応できるわけではなく、それぞれの要求に合わせて、クラウド、仮装化、物理サーバを使い分けていく事が重要なのだと思います。The Big Switchでニコラス・カーは電力業界の変遷にクラウド(ユーティリティコンピューティング)を当てはめましたが、電力会社がたくさんの電力を作っている今でも、製鉄所のような大きな工場では自家発電設備を持っていたりします。ITも同じで、クラウドを選択するより自前で持つ方が経済合理性が有ったり、ガバナンス、コンプライアンスの点で優れているなら、迷わずにそこは自前で持つべきなのです。
さて、スタッフ一同次回テーマで悩んでおります。アンケート結果ももちろん参考にさせていただきますし、書き漏らしたけどこんな話が聞きたいという事がありましたら、勉強会のメーリングリストにそれをいただくのも大歓迎です。
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