Fifty Years of BASIC, the Programming Language That Made Computers Personal | TIME.com.
ダートマス大でBASICが開発されて50周年ということで、TIME誌が記事にしています。
BASICは1964年5月1日午前4時にダートマス大学のJohn G. KemenyとThomas E. Kurtzにより開発されたプログラミング言語で、この言語は同時期に登場したタイムシェアリングシステムで利用するように設計されました。また、このときはインタプリタでは無く、コンパイラ言語でした。
このようにBASICは登場時から個人で使用すること、対話処理が前提というそれまでのプログラミング言語が備えていなかった特徴を持つことになります。
BASICがその存在感を増すのが、8bitパソコンへの搭載と、そのパソコンの普及です。ポール アレンとビル ゲイツによるアルテアのマシン向けBASICの開発とその後のMicrosoftの成功ストーリーやAPPLE IIの伝説はよくご存じでしょう。
(C) Science & Society Picture Library
ご多分に漏れず、ボクが最初にプログラミングしたのもBASICで、最初はSHARPのポケットコンピュータに搭載されたBASICで、その後のMSX Basic, N88 Basicへと続きます。
恐らく、30代以上なら最初にプログラミングをおぼえたのがBASICだったという人は少なくないはずです。
しかし、最近はそもそもBASIC経験が全くなくてプログラマになっている人たちも多くなってきていて、世代間ギャップを感じずにはいられません。
ただ、入門者向けプログラミング言語としてのBASICはとてもよく出来ていて、その敷居の低さと取り掛かりやすさは、他のプログラミング言語には代えがたいものがあると今でも思っています。命令セットも多からず少なからず、電源を入れて数秒でBASICインタプリタが立ち上がる環境というのは、プログラミングを身につけるには、今にしてもすばらしい環境です。作って、動かして、動いて楽しい。
そのBASICのテイストを今でも実現しているのが、Microsoftが提供しているSmallBasicです。
今のVisual BasicはC#との等価を目指しすぎて、簡単な言語でも何でもないですが、このSmall Basicは作って、動かして、動かして楽しいをバランス良く実現しています。
BASICは終わった言語では無いでしょう。この先も「作って、動かして、動いて楽しい。」を実現していってほしいです。
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