GEのPredixは、GEのIndustrial Internetの中心を成すソリューション群で、今までどうもオンプレでオペレーションしているとみられてきたのですが、ワールドワイドでのサービス展開もにらんでAzureに移行するようにしたようです。
GEは原子力発電、ガスタービン、蒸気タービン、発電機のような発電設備、送電・変電設備、航空機用ジェットエンジン、プラスチックなどの化学製造、それらのユーザーへのサービス、それをコントロールするためのオートメーション機器の提供と産業界の巨人です。その彼らが提唱しているのがIndustrial Internetで、簡単にまとめると製造や輸送の管理や分析を従来の静的な数学的モデルによるオンプレミスでの最適化実行あるいは少ないデータに基づく部分的な動的モデルによる最適化から、ビッグデータと深層学習のようなAI技術を使用した大規模なデータとに基づいた動的なモデルによる生産設備や輸送設備の運用の最適化に移行していきましょうというのがIndustrial Internetの本質です。GEは以前から航空機エンジンや発電所等の事業用ガスタービンなどについて顧客に対してメンテンナンス用のデータ分析サービスを提供していて、広く世界中から航空機エンジンやガスタービンの運用データをリアルタイムで集めて、分析し、顧客に対してメンテナンスの提案や緊急時のアラートを提供するサービスを行ってきていて、Industrial Internetに繋がる実績を積み重ねてきています。GEはこうしたサービスを航空機用エンジンのような自らの製品だけではなくて、広く一般の生産設備や社会インフラ設備へ広げていこうと考えており、それが彼らのIndustrial Internetであり、そのプラットフォームがPredixになります。
日本国内でIoTというと、何故かRasPiのようなガジェットの話ばかりになってしまいますが、IoTの本質は、このGEのIndustrial Internetやドイツ政府のIndustrial 4.0であって、小型のセンサーデバイスはその端っこの話でしかありません。
https://www.ge.com/digital/sites/default/files/predix-platform-brief-ge-digital.pdf
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[…] GE と Microsoft が提携してGEのPredixをAzureに載せていくらしい […]
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