書評: Intel Galileoをはじめよう

Intel Galileoの入門書。

GalileoはArduino互換のマイコンボードとしても使えるが、特徴的なのはやはりプロセッサがx86(といっても当然のようにPentium以降なのだけど)互換であること、Linuxが標準で動いていることになると思う。世の中意外なほどx86ベースの組み込み系で使われていることは多く、特にその中でもハイエンドのCompact PCI/PCIe(昔のVMEみたいな物。多分余計わからない。)ベースだととても多い。逆にそういう人たちは、より小さなシステムでもあまりカンの効かないARM系のプラットフォームには行きたくない。つまり、16bitや32bitの小さなARMが押さえている規模でもx86が動けば使いたい人たちは潜在的にいるわけで、GalileoはMakers向けマイコンボードとみると微妙に高いし、PCIeとかいるの?みたいな感じだけど、システムLSIとしてみると、Intelに取って戦略的にすごく良いところをついている。

ようはエネルギー効率のこととか考える習慣がない馬鹿なアメリカ人が作ったので、電力バカ食いだったx86も、周りが敵だらけのイスラエルの頭の良いユダヤ人達に調教され省電力な仕組みが出来たことと、なんと言っても製造プロセスの改善バンザイみたいな話。同じトランジスタ数でもダイサイズが小さければ電気は食わなくなってくる。そうした状況が出来たので(弾丸が出来たので)、Intelが抱えているパートナー様達をARMとの競合エリアに送り込めるようになったってことさ。

この本はそういうマイコンボードであるGalileoをMakers向けに解説している本で、前半というか、2/3ぐらいはそれ別にArduino UNOでも良くない?みたいな内容だけど、一応残り1/3でGalileoらしさの説明をしている。ま、しょうが無いよね。

とりあえずGalileoをなんかRaspberry PIみたいな物だと思って買ってしまって、持て余している人とかは、本書を読むのが良いと思います。

Arduinoがほしい人は、素直にArduino買った方が良いと思うし、Galileoの魅力は残り1/3のLinuxを使ってArduinoでは出来ないオフロード走行をすることだと思うし、Windows IoTで道無き道を切り開くことだと思うので。

ということで、本書込みでGalileoは素人にはお勧めしません。


コメントを残す