「現行通りでお願い」――悪気なく発せられるこのフレーズ。「あ、現行通りでいいんですね。ならばラクだ!」と喜んではいられない。IT職場を混乱に陥れる「悪魔のフレーズ」なのである。
情報源: 「要件は現行通り」と言われ困惑、ドキュメントが無いIT職場の悲惨な現状 | 日経 xTECH(クロステック)
基本的にドキュメントがないシステムはゴミなので、どうにもなりません。ソースコードがあっても大抵無意味です。いままでに、ドキュメントがしっかりしていないがソースコードは素晴らしいという、業務システムには出会ったことはありません。ソースコードが酷くても仕様書がしっかりしていれば、ある意味作り直すだけなので何とかなります。あとデータの定義とプロトコルの定義書が正確なこと。とにかくリプレース案件は元の仕様書が生命線です。そこがダメそうな仕事は全力で逃げましょう。本当にマジであなたかその代わりの誰かが死ぬか壊れるので。
どうしてもダメならとにかく、日頃実際に現行システムを使っている人に、目の前で実際に日常業務をしてもらい、インタビューし、実際の出力帳票をかき集め、出来ればビデオ撮影までさせてもらって一度完全なマニュアルを仕様書の代わりに作ってみましょう。(そして駄目なシステムほど、業務の現場には(システム管理部門が知らない)現場の人が作った手順書やマニュアルが大抵あるのです。)そうすると本当に必要な機能と、そうでもない機能もわかってきます。必要な改修点も現場から早く出てきます。(そしてこの時点で今まで通りじゃなくなるわけです)それも出来ないようなら、もう万に一つも上手くいきません。逃げろ。全力で。