アドビの日本法人がコードネーム:Apolloという技術の発表を行った。 今回の発表は技術的なことより、具体的な展開が今年後半になるとやっと発表になったことだろう。同時期におそらくApolloのためにAdobe flash 、Adobe FLEX等がバージョンアップされるのだろう。
アドビ、FlashとPDFを融合した「Apollo」を公開-正式版は2007年後半を予定 – Enterprise Watch
Apolloはこのスライドにあるようにflashのアプリケーションのアプリケーション実行環境で、Webブラウザのプラグインではなく、デスクトップのリッチクライアントアプリケーションをflash/FLEXで制作できるようにするための技術だ。
この発表で各社のリッチクライアント技術が今年出揃うことになりそうなので、まとめておく。
ベンダ | デスクトップ | Web |
Microsoft | WPF/.NET Fx 3.0,3.5 |
WPF/E |
Adobe | Apollo/FLEX | flash |
IBM | Eclipse/Java, SWT | Websphere |
Web Browser + GWT | GWT | |
LAMP | – | Ajax(Ruby on Rails) |
実際にはMicrosoftとAdobeががっぷり四つに組んでの勝負となり、そこにどこまでIBMが食い込めるかだろう。
ただし、実際には期待に反して、デスクトップリッチクライアントの時代なんて結局来ずに、どこまでもAjaxでガンガン行ってしまう可能性だって高いのだ。Google帝国がGWTを推し進めていき、RoRが今年以上に流行って、流行ではなくそれが常識なってしまったような場合も大いに考えられるからだ。
このリッチクライアント戦争、個人的にはエンジニアリングツールの出来の差でMSが勝つと考えていますが皆さんはどう思う?
参考:
Windows Presentation Foundation (WPF)
IBM Workplace Client Technology, Rich Edition
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