PentiumD仕様のAtomデュアルコア? – 新日々此何有哉
コアが仲良く二つのったことで、TDPはN230の4Wから8Wに素直に二倍?まぁまだそれでもチップセットのTDPの方がはるかに大きい(45W)らしいのですが。3.5inchベイにSSDつけてRAIDかねぇとか以前も書いていたと思います。考えることはみな同じらしく、3.5inchベイマウンタが売り切れ(笑)。
インテルってまじめにATOMを組込用途に売る気あるのかとか思ってしまうよね。単純に今はただの安いPC用マイクロプロセッサになっている。
たとえばスマートフォンのような組込とは言ってもかなりリッチな環境でさえ、ATOMの消費電力では大きすぎてしまう。
こういった機器ではマイクロプロセッサが単独で存在することはまず無く、マイクロプロセッサはメモリアクセス用の回路等の周辺回路だけでなく、用途に合わせて液晶コントローラや、MPEGデコーダー・エンコーダーとう組み合わせたシステムLSI化して使用される。そうして、少ない面積に必要な回路を集積化することで全体の消費電力を少なくする。
本当にインテルがスマートフォンレベルのデバイスをターゲットにATOMを売り込みたいのであれば、現在ARMをコアにしたヒュンダイやテキサスインスツルメンツのシステムLSIを同等の性能、消費電力、そして価格をATOMのプラットフォームで実現しなくてはならない。それも、デバイスメーカーの要望にあわせてカスタマイズしてだ。そしてインテルはARMのようなダイ商売(MPUのマスク(権利)を売って商売をすること)はできないだろうから、1社でそれをやらなくてはならない。
それ自体は、儲かるかどうかは別にしてインテルの資本力と技術力があれば可能だとは思うが、今のATOMの扱いやロードマップを見る限りあまり本気さを伺えない。
このままなら、おそらくインテルが本来望んでいる電話機メーカーの採用はなく、台湾のOEM,マザーボードメーカによるミニPCやUMPCとしての使用用途で終わってしまうだろう。それではあまりにも儲かりそうにないので、インテルはATOMをStrong ARMのように途中で放り出してしまうのではないかと考えるんだけどどうだろうか。(まぁ昔を思いだせって事だね。)
コメント
今のAtomはそうでしょうね。ネットブックなどむけですし。スマートフォン向けはまた違うカテゴリが来年出荷だそうです。
ただ、ARMの二の舞にならないでってのはごもっとも。