Microsoft is carrying through experiments with synthetic DNA for digital data storage and has recently agreed to purchase ten million strands of DNA from genetics startup Twist Bioscience.
情報源: A Look at Microsoft DNA Storage
Microsoft Research(MSR)とワシントン大学共同が研究しているDNAストレージに関するInfoQの記事。
ビットデータをDNAシンセサイザー(合成装置)でDNAの塩基配列に変換(合成)し、保存、それをシーケンサーでリードする。ちょうどDNAのらせん配列がテープのようになった感じだ。
当然読み書きは大変遅い。
なんでMSやワシントン大がこんな研究をしているかというと、データ保存期間に関心があるようだ。
今我々が日常使っているデータストレージはHDDやSDDで5年程度、長期保存に向いていると言われる磁気テープでも20年程度(ハーフインチの磁気テープは実際にはそれより長い実績があるけど)、それよりも長い期間保存できると言われている光ディスクの規格はあるけどいつもメディアの規格が安定していたことがない。DNAは保存方法さえ気をつければ、化学物質として世紀をまたぐような長い期間安定しており、しかも複製可能なので、長期間データを保存する記録媒体としてDNAに注目しているようだ。
しかし、DNA合成技術の進歩が生命工学の進歩だけではなく、情報工学の進歩をもたらすというのは驚きだし、「DNAがただのデータ」であることを思いださされてしまう。僕らは「ただのデータ」に突き動かされて恋をしたり悩んだりして生きているというのに。
参照
MSRのプロジェクトページ: http://research.microsoft.com/en-us/projects/dnastorage/
関連論文のページ: http://research.microsoft.com/apps/pubs/default.aspx?id=258661
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