An Overview of the Singularity Project(PDF)
WindowsではないMicrosoftのOS。実際にはMSRでの試験プロジェクト。
特徴的なのはマイクロカーネルアーキテクチャで、Kernelサービスを含めアプリケーションはすべて何らかのランタイム環境上で動作させ、OSとして多数のランタイム実行の効率化を目指している点。
現在のOSはOS自信がソフトウェアの実行環境となり、複雑で多数のサービスや管理機能をユーザーアプリケーションソフトウェアに提供してるが、現状ではその役割は、Java VMや.NET CLRのようなランタイム環境に急速に移行しているので、むしろOS自信は重いそういった複雑な処理を取り除いて、アプリケーション実行に関してはランタイムに任せ、OSはランタイムの実行をサポートするという役割の変化を見越してのプロジェクトだと思う。
現状OSSでのOS開発は従来というか、どちらかという古くさいモノシリックで多機能なカーネル開発に向かっているけれども、OSの未来という点ではこのSingularity Projectの方が正しい方向性を示していると思う。また、Singularity Projectのようなアーキテクチャの方が、ネットワーク上で動的負荷分散といったグリッド環境の実現はスムーズにできるのではないかと思う。
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