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斜め上からの自作PCのススメ

Googleのようにコンピュータを組み立てる

DELLのハードウェアのひどさは時々言語に絶してしまうことがあるけど、結局安いから仕方がないですましてしまうのだが、正直本当に世の中には安かろう悪かろうがあるという典型的な例だ。

さて、DELLへの批判はこれくらいにしておいて、ある目的を持ってPCを探すと、意外とそれが手に入らないことが解る。市販の組み立て済みはそもそも標準化されたコンポーネントの規格を無視しているので、一切交換がきかないとか、なぜメモリが1世代前とか、そのチップセットにそのグラフィックチップはおかしすぎるとか、まぁたいていは何かがおかしい。おかしいというコトバが適切でなければそれが自分のほしい構成ではない。

Googleと同じように、自分のPCは個々のパーツまですべて完全にコントロールできることを私は求めている。私はいつだって自分のPCは自分で組み立ててきた。自分でPCを組み立てるというのは誰にでも勧められることではないが、ちょっとした力仕事を厭わないなら、DIYアプローチによってよりクオリティが高くパフォーマンスに優れたPCを得ることができる??そしてしばしばかなりのお金の節約にもなる。

そう。ようはコントロールできないことに腹がたっているのだ。

一般的なユーザには既成のPCは十分用を為してくれるかもしれない。しかし既製品はGoogleには有効でなかった。そして既製品は私には有効でないのだ。

我々は一般的なユーザではない。プログラマだ。x86コモディティPCは我々の技術にとって必須かつ究極のツールなのだ。それは30年に及ぶコンピュータの進化のたどり着いた姿だ。そしてそれは今日も進化し続けており、我々がプログラムを作る仕方に大きな影響を与えている。自分のPCをコンセントにさせば使える家電製品みたいに扱うなら、ソフトウェアとハードウェアの間にある共生関係について重要なことを学ぶ機会を失うことになる。コモディティPCを本当に理解する最良の方法は、自分のPCを組み立てることに嬉々として取り組むことなのだ。手を汚し、コンピュータハードウェアの経済を直接体験するのだ??それは最初のコードがメモリに格納された時以来、ソフトウェア産業を形作ってきたのと同じ経済だ。

優秀な職人さんは独自の道具、特殊な刃先ののみや、信じられないような刃の角度を持ったかんなを自作したり、作らせたりしているけど、それと同じように自分にとって有用な道具を欲するのであれば、自ら道具を作る必要があるじゃないかな。
弘法は筆選ばずって言うけど、実際の弘法大師は何十種類もある筆を選んで書き物をしたし、優秀な職人さんや、優秀な調理人、優秀な技術者ほど、優秀な道具をと道具の種類を求める物だ。自分の内なる物を効率よく完全に表現するには良い道具がいるし、しばしばそれは自ら作る必要がある。

何せ僕らは人様の仕事の道具を作る仕事なんだから道具にはこだわるようにしたいね。

コメント

  1. hori より:

    自作PC、良いんだけども一昔前みたいに自作が一番安いって時代じゃなくなりましたねぇ、というのが一番のネックだろうか。。

  2. 工藤@静岡 より:

    やっぱ自作した方が一番安心出来るのは確か。
    「コントロールできないことに腹がたつ」は激しく同意。

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