Programming ASP.NET MVC 4 | |
Jess Chadwick Todd Snyder Hrusikesh Panda
Oreilly & Associates Inc 2012-10-03 |
最近ほとんど.NET Frameworkの諸技術に対するある程度のレベルを持った書籍が国内で新たに出版されたり、翻訳書が出ることすら少なくなってしまいる。これは売れないという事実がある以上仕方の無いことなんだけど、プラットフォームとしては良い傾向では無い。出さないことも買わない事も含めてなんだけど。
さて、そういう状況なので、何かしら学習しようとすると洋書を読むしか無い状況となるわけで、今回はオライリーのProgrmming ASP.NET MVC 4の紹介をしたい。
内容的には第1部で簡単なチュートリアルを進めながら、ASP.NET MVC 4の構造的な説明をしていて、特に言語や環境を問わず、WEBアプリケーションやそのフレームワークが初めてという事で無ければ理解していくのは難しくないと思う。(そもそも本書は入門書では無い)
第2部ではもう少し突っ込んだアーキテクチャの話、AJAXを使う場合の説明、4から追加になったWeb APIの説明、EFの説明を再度そこそこ詳細な説明、セキュリティ対策、モバイル対応(ようはディスプレイモデルの話)など、実際のアプリケーション開発において重要になりそうな部分の解説をしている。
第3部ではスケールさせるための非同期のテクニック、キャッシング、クライアントサイドでの最適化、ルーティング、UIコンポーネントの再利用方など。この辺紹介された文書はあまり日本語で読んだことも無いし、まとまってみたことも無いので、この辺に興味があれば、ここだけ読んでみても良いと思う。
第4部ではQAに関して、ロギング、自動テスト、自動ビルドについて。この辺ではTFSとの組合せの話が出てくる。自動テストは読んだ方が良いだろう。自動ビルドはTFSの設定以上なので、少々物足りない人もいるのでは
第5部はデプローイ\(^o^)/のはなし。最近の本らしくAzure Web Siteへのデプロイについても書かれています。
付録はWebPagesとの組合せ、逆引きのインデックスなど。
と言うことで、オライリーのProgrammingシリーズらしく一通り網羅された内容となっていて、ASP.NET MVCの学習をこれから始めようという人にお勧めできます。入門書では無いけどね。
願わくは出来るだけ早く本書の翻訳か、相当する和書が現れんことを。
国内でのASP.NET普及のためにもね。
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