Googleのオープンソース戦略

最近あまり間隔をあけずにGoogleが自社の成果物をオープンソースとして公開しているが、見ていると一定の戦略があるように思う。

その戦略とは、Google App Engine(GAE)で、そのユーザーが自分たちのアプリケーションを構築する当たって必要で、Googleにとって都合の良いものはオープンソースとして公開するということだ。

Goggleが何もオープンソースフレンドリな会社なのではなくて、GAEにとってフロントエンドな部分に関しては、それらをオープンソース化し、ユーザーにとって使いやすくすることで、それを使ってくれ、強いては自分たちの負荷が軽くなることを狙っているように思う。Protcol Bufferにしても、彼らのバックエンドのストレージエンジンとの親和性を考えれば、GAEにユーザーがXMLやフラットファイルで自分たちが作るアプリケーションのデータの保存をされるよりはProtocol Bufferで保存してくれた方がストレージをスケールできるので、GAEの運用管理は楽になる。pymoxにしても、テスト環境を提供することでユーザーが事前テストをしっかりやってバグをつぶしてくれれば、システムに余計な負荷もかからず運用側はかなり楽になる。

また、このようにGoogleエコシステムのエッジの部分はオープンソース化されても、Googleにとっての競争力の源泉であるコアの部分、カスタマイズされた分散処理環境だとか、分散ストレージエンジンそのものだとか、広告用のエンジンといったものは、当然のように公開されない。そう言う点でGoogleは慎重にオープンソースコミュニティに悪い印象を与えないようにしながら、大事なものは隠し持っている。

まぁ。ボランティアではないので、公開する方にもそれなりの思惑はあるよってこと。IBMのLinuxやEclipseへの支援やコミットにしても、当然思惑はあるわけで、Googleだけがなにもオープンソースやそのコミュニティに対して特別な態度をとっている訳じゃない。

ただ一技術者としてある日突然はしごを外されないためには、それがなぜ公開されたのかちょっと考えてみた方が良いよと言うこと。特にこういう大きな企業がそれを始めた場合にはね。

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