マイクロソフトがスマートグリッドに関するホワイトペーパを発表しました。全部で130ページほどあるなかなか気合いの入ったものです。
スマートグリッドとはいわば電力線のネットが情報のネット化すると同時にこれまで、日本であれば電力管内という県をまたぐ大きな地域レベルで行われてきた電力の需給バランス調整を、極端な言い方をすれば町内会レベルの超ミクロなレベルを行うと言うことです。
そのためにはスマートメーターと言われているような、プロセッサを積んで、ITネットワークにデータを流せる電力計や、それらの間やそれと電力会社とを結ぶバックボーンのITネットワークインフラが必要なのはもちろんですが、本当に必要なのは超ミクロなレベルでの電力調整を実現するための莫大な情報処理能力です。
したがって、その莫大なな情報処理能力(ソフトウェアの力)を得るためにGEはGoogleと組んで、Googleのクラウンドコンピューティングにその処理をさせようとしていたりします。
特に北米では元々基幹の送電電力網の設備がかなり古くメンテナンスにも限界があることや、オバマのグリーンニューディールでスマートグリッドに関する投資期待がかなり高くなっています。
当然そうした状況にマイクロソフトがただ指をくわえてみているだけのはずが無く、満を持してこのホワイトペーパが出てきたのではないかと推察します。
どっかの経産官僚は日本にスマートグリッドなどいらんとか行っているらしいですが、この国でも家庭や小規模な事業所が設置する太陽光発電や燃料電池や、これから流行りそうなそれらの余剰電力を蓄える蓄電池の有効活用を考えればスマートグリッド化は必要で不可避な流れだと思うので、将来突然仕事が回ってきたりするかもしれないので関係ないとは言わずに読んでみると良いと思います。
ああCEPってこう使うんだとか、ESBとかもう普通だよねとかまぁいろいろ思う所もあるんじゃないかと思います。
うーんMSはArevaと組みそうなのか、同じAで始まる別の会社じゃないのか。。残念。。
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