Microsoft Surface
とりあえずこれを見てみよう。
Andy Wilson – First look at MSR’s “touch light”
http://channel9.msdn.com/ShowPost.aspx?PostID=19174
上のビデオを見れば解るように、これは従来のタッチスクリーンの延長にある技術ではない。
従来のタッチスクリーン技術は静電容量や感圧式のような、画面の前に格子状にスイッチを並べ、手やペンが物理的に画面に接触した座標位置を検出する方法や、赤外線式のように画面手前に格子状のビームを出して、手やペンがビームを遮ることにより、その座標位置を検出する物だったが、このサーフェイスは発想が全く異なり、カメラで手や筆をモーションキャプチャーして、それをリアルタイムに演算し、且つフィードバックも返すという離れ業のように思える方法でタッチスクリーン技術を実現しているのだ。
従来のタッチスクリーン技術は、先ほどのような仕組みから、複数の同時タッチに対応するのが困難なのだが、このサーフェイスの画像処理による仕組みであれば、複数の同時タッチに対して対応することができるし、座標位置という点ではなく、面として画面上に何が乗っているかをとらえることができる。
このような背後の仕組みによって、ユーザーはサーフェイスのページにあるような刺激的なインタラクションの経験を得ることができる。
見方を変えれば、このメカニズムではサーフェイスの小型化はかなり困難だろう。カメラで画面前の画像を撮る必要がある以上、画面とカメラの間には物理的な距離が必要だからだ。
もっともそのような要求も少ないだろうとは思う。二本の腕で縦横無尽にデータを操作することにこそ、この装置の意義があると思う。
また、マルチタッチと言えばiPhoneだが、Appleのマルチタッチは携帯電話にできるほど小型化に成功しており、今まで書いてきたサーフェイスのメカニズムから考えれば、実際には全く別の技術だと考えられる。
その他サーフェイスに関する記事:
Mike Swanson’s Blog : Introducing Microsoft Surface
ITmedia News:MS、ハイテクテーブル「Surface」を発表
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