What Killed the Linux Desktop – Miguel de Icaza.
ふむ。Miguelがこう書いたのは大きいよね。
ハッカーがLinuxからOSXに移行したのはそうなんだろう。
そもそもLinuxのデスクトップは息をしていたのかと言うのもあるのだけど、それをを実現するだけで無く、産業として機能させようとしたのがMiguelたちだし、gnome、bamboo, monoはそのための弾だったわけだし。
結局のところ、デスクトップ環境の共有化が出来ず、ディストリビューション間での非互換性、そしてコアが持つ文化、これらはハードウェアメーカーやソフトウェアベンダーとくにAV関連デバイスや、エンターテイメント関連のソフトウェアベンダーにとっては投資を躊躇させるには十分な理由だったと思う。
夕方家に帰ってhuluを見たり、BlueRayを快適に見るのに一苦労してしまう状況はだれにだって望ましい状況では無い。
別にハッカーはコードだけ書いているわけでは無い。
その一方で、基本的に普通の人向けのPCでそれなりにシェアのあるMacが、OSXのUnixについてブッシュアップし、ライブラリを改善し、より互換性を改善していき、それがUnix以外の何物でも無くなったとき、そしてCoolな筐体。移行しない理由が無い。何よりも普通にhuluもDVDも見れてemacsもbashが使えてgccとglibcで開発もできるし、システムコールもUnixだ!。
結局のところ、サーバー用途として満足してしまったLinux産業がLinuxのデスクトップ用途を顧みず、管理コンソール以上を期待しないことがデスクトップを殺したんだと思う。大きく産業としてLinuxデスクトップを推進しようとする文化が育たなかったんだ。
ただ、この問題はLinuxどころかUnixでは昔からの問題だ。Motifとは何だったのか、XOpenとOpen Group、X11の分裂は?いつもうまくいかない。答えは独裁者が市場で支配しなければ統一環境など生まれないなんだよ。結局、MSやAppleのような独裁官たち以外にこれは実現できない。少なくとも今のところは。
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追記(2012/09/06)
yomoyomoさんが元記事を翻訳されました。
何がLinuxデスクトップを殺したか
著者: Miguel de Icaza 日本語訳: yomoyomo
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