今回は今までWindows Server 2003 / Virtual Server 2005 R2で動作していたマシンをWindows Server 2008 / Hyper-Vに構成を変更します。OSはアップグレードではなく、今のシステムドライブはフォーマットして新規にインストールすることにします。
ハードウェアの構成は以下の通りです。
CPU | AMD Athron X2 5000+ |
Mother boad | ASUS M2N-SLI DELUX NVIDIA nForce 570 SLI AMD chipset |
HDD | 160 GB System Drive 500GB * 3 Raid 5 |
DRAM | 4GB |
Windows Server 2008のインストール
インストールにはWindows Server 2008 x64の英語版を使用しました。
インストール作業自体には特に問題ありません。インストール時にドライバの追加をしなくてもRAIDディスクを認識します。インストール後不明なデバイスが3種類あります。一つはグラフィックカードなので、これはドライバをインストール。二つ目ののデバイス名が*TKI*となっているものはASUSの省電力デバイスなので、ASUSのホームページから、ASUS Cool”n”Quiet Utility の最新版をダウンロードしてインストールします。最後のデバイス名がACPI\~となっているものはNVIDIAチップセットの省電力デバイスですので、NVIDIAからVISTA X64用のチップセットドライバをダウンロードして使用します。当然マザーボードメーカー、チップセットメーカーの動作保証はありませんが、取りあえずこれで動きます。(NVIDIAのドライバはインストーラを使い基本的にすべてインストールしました。)
Hyper-Vのインストールと発生した問題
Hyper-Vのインストール自体は問題ありませんでしたが、Virtual Server 2005 R2で動作していたVHDを使って仮想マシンを構成し、起動しようとしましたが、このマシンはマシンが仮想化機能をサポートしていない唐木どうさせてやんねー(英語メッセージから意訳)と言われてしまいます。
Athron X2はAMD-Vに対応しているはずです。こうなるとBIOSが怪しいということで、BIOSを調べてみると、BIOSにAMD-Vの設定項目が怪しい。どうやらBIOSが古いか、このマザーボードでは対応していない可能性が高くなってきました。
BIOSの更新でのトラブル
BIOSを最新の1502にアップデートしてみることにします。(旧バージョンはメモし忘れました。)
とりあえずBIOSの更新の書き換えはうまくいったのですが、更新したBIOSで起動すると最初のPOST画面は出てくるものの、その後ブートシーケンスが進まずにそのまま何も応答しなくなってしまいます。
かなり焦りましたが、結局CMOSクリアをし、BIOSを再設定することで、問題なくOSブートまでこぎ着けました。
Hyper-Vでの仮想マシンの起動
今度は仮想マシンは起動するものの、仮想マシンがBSODで落ちてしまいます。これは、前の環境がSP1でないただのVirtual Server 2005R2だったので、VHDにインストールされている拡張機能のバージョンが古いために起きるようです。結局、ほかのマシンのVirtual PC でこのVHDを起動し、拡張機能をアンインストールし、今回のマシンに戻してyたる事で、作業を続けることができました。その後の拡張機能のインストールは特に問題ありません。
そのほかのトラブル
拡張機能のインストール後、新規に追加されたネットワークのインターフェイスに今までと同じIPアドレスを割り付けたかったのですが、前の環境のNICがそのIPを掴んでいて、設定させてもらえません。そこで、以下のページを参考に前の環境のNICドライバを削除して、そのあとは問題なく今までと同じIPアドレスをあったらしいネットワークインターフェイスに設定することができました。
MS KB : Windows XP ベースのコンピュータに接続されていないデバイスがデバイス マネージャに表示されない
まとめ
反省点を纏めるとこんな感じでしょうか。
- 1年程度前に作成。購入したマシンでもBIOSがCPUの仮想化拡張機能に対応していない可能性があるので、事前に確認しておくこと。
- Virtual PC / Virtual Server からVHDをHyper-Vに移行させる場合には事前に拡張機能を安易ストールしておくこと
- 同じく移行するときにはNICのIP設定をDHCP使用にしておく
ということで、少しでも参考なったでしょうか。
参考リンク
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