Web 2.0時代のEUC(End User Computing)の本命は、ほしいデータや機能(サービス)がすべて向こう側にいる以上ローカルのデータを自分の欲する形に加工するというこれまでのEUCではなく、向こう側にあるデータとサービスを組み合わせて自分の欲するものを得る、個人向けマッシュアップツールだと最近考えていたのですが、Yahoo(米)がそれに取り組み始めたようです。
しかも死屍累々と言われているビジュアルプログラミングです。前にも書きましたが、確かにビジュアルプログラミングは汎用性を目指すと行き詰まるのですが、特定ドメインをアプリケーション対象とし、並列性が要求されるケースでは比較的うまくいっていると僕は考えています。Yahoo Pipesも個人向けマッシュアップに特化して、あまり余計な欲を出さなければ成功できると思います。
まぁだいたいふつうの人はプログラミング言語っぽいものが目の前に現れた瞬間に、さわるのをやめちゃいますしね。
Yahoo Pipesの利用にはYahooのアカウントが必要になるので、無い方は取得してください。
Pipesのプログラミングは、Webアプリケーションで提供されたエディタを使い下のように「箱」で表される機能をパイプでつないでいきます。
Fuji photo @ Pipes from ishisaka
これはFlickrからMt. Fujiとタグがつけられた写真を100枚検索してきて表示するというものすごくシンプルなプログラムです。これも自分でJava Scriptを書いて何とかしようと思うと、FlickrのAPI調べたりなんだりでけっこう面倒ですが、Pipesを使えば2分です。
「箱」としては、データーソースとしてYahooの検索結果、Yahoo local(地図)、Flickr、Google Base、任意のURL指定があり、ユーザー入力の箱、制御構造やフィルタリングをするための箱、文字列、日付等の変数を格納するための箱が用意されいます。
また自分が作ったプログラムをサブルーチンとして呼び出すこともできるようです。
日常的に検索しているような項目があれば、このPipesを使ってバッチ的に処理できると思います。
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