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書評:TypeScriptリファレンス Ver.1.0対応

TypeScriptリファレンス Ver.1.0対応
TypeScriptリファレンス Ver.1.0対応 株式会社トップゲート わかめ まさひろ 日本マイクロソフト株式会社 井上 章

インプレスジャパン 2014-05-16
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達人出版会よりPDF版を購入。

現状で日本語で読めるTypeScriptの書籍としてはほぼ唯一のものでは無いかと思う。ただし、内容も本書はBest Buyと言って良い内容だ。

第1章では、何故TypeScriptが必要なのかという説明。

第2章では、開発環境について。基本的にVSのインストールを起きつつも、WebStorm, Eclipse, vim, emacsでの環境構築についても若干ずつ書かれている。TypeScriptはC#やVBと同じくIDE指向の高いプログラミング言語であるので、優秀なIDEなくしては実力を発揮できない。そういう点でVSから入るのは好感が持てるし、仮にVSが使えないならWebStormを使うのが良いのでは無いかと個人的には思っている。

第3章では、TypeScriptの基本的な文法について。JavaScriptととの相対でサンプルが書かれており、JavaScriptを既に習得している人にとっても違いがわかりやすいと思う。

第4章では、TypeScriptの言語仕様、関数や型、コメントなどの説明で、これもJavaScriptととの相対でサンプルが書かれている。

第5章では、逆にJavaScriptにあまりなじみのない人たち向けに、TypeScriptを使用するに当たってのJavaScriptでの基礎的な知識や、基本的なテクニックを解説している。このしょうのないようで十分だとは思うが、JavaScriptをよく知らないのであれば、オライリーから出ているJavaScript: The Good Partsを読んでおくと良いと思う。

第6章は、応用となっているが、TypeScriptらしさについての説明となっている。JavaやC#のような型付けの強い言語の開発者がJavaScriptに持つ不満をTypeScriptがどの様に解決しているかがわかると思う。また既存のJS用ライブラリの使用方法にも触れられている。

第7章は、パッケージマネージャ、解析ツール、タスク自動化ツールといったツールについての説明。最後のgruntを使ったビルド自動化のサンプルがついている。

第8章は、これまでのまとめとしてアプリケーションのサンプルがいくつか収録されている。

他にないからではなく、内容としても現状のBest Buyです。1.0と正式リリースとなったTypeScriptを始めたいという人は手に入れて間違いがないと思う。

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