アノテーション・エコノミー

展望2006:アテンション・エコノミーの本格化 – CNET Japan
人間の限られた処理能力をいかに有効に使って、処理をさせるかという研究なり手法は限られた範囲の中ではあるが、プラント運転監視操作の手法の中でも色々と考案されてきている。
人間の知覚的な処理能力は限られているので、多くの情報を提供しようとするより最初に提供する情報は抽象的にし、必要に応じて具体的な情報を提供し、人間に何をすべきか考えさせる、しかもそれを出来るだけ脊髄反射に近い時間で行わせたいというのがプラント監視・操作、特に異常時の監視操作の考え方だ。
プラントの一般的な異常時の監視操作方法としては、まず複数の異常要因を抽象化し、優先順位付けされた警報のメッセージがユーザーに提供される。そのメッセージは、警報窓といわれる文字列によるメッセージ付きランプの点滅や、ブザー音、音声による情報として提供されれ、ユーザーは何かまずいことが起こったことに気づくことが出来る。次にユーザーは、コンピュータを使ったプラント監視システムを使用している場合にはより細かいプラントの異常状況を同じように優先受遺付けされた警報メッセージという形で計算機から得ることが出来るし、より具体的な異常状況をそこから確認していくことも出来る。
このようにプラントの監視操作システムの場合には情報を優先順位がつけられた階層的な抽象度を持ったメッセージとしてユーザーに提供し、それらがシステム内で関連づけられる事で、アノテーションの制御を行っていることになる。
結局のところ我々が処理しなければならない情報があまりに増えすぎてしまったために、そう、まるで大規模なプラント運転員になったかのように多量の情報を処理しなければならず、情報を適当な単位に抽象化してくれる(まとめると言ってもいい)あるいは優先順位をつけてくれるものが非常に必要になってきていると思う。
そこにビジネスチャンスがあるし、その改善がなければこれ以上の戦略無き情報化はかえってビジネスの効率を悪くするだけだろう。そういう意味で、江島氏の書かれるように今年はアノテーション・エコノミーの年なのかもしれない。


追記:
実際にはプラント操作・監視システムもそろそろ限界なのかもしれないと思っている。プラントとして監視しなければならない情報が、監視・操作のシステムに計算機を使用するようになってより増えていく傾向があり、その抽象化改装が多層化していくことが考えられ、結果として最終的にしなければならない処理が遅くなってしまう可能性がある。今後は部分的にエキスパートシステムや、AIの技術を使って、人間がカバーしきれないものをある程度自動的に処理、その処理結果に人間のアノテーションを振り向けるようになるのではないだろうか。
考えてみたらこれはgoogleだ。

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