プログラマになれるのは4割。

目指せ一人前のプログラマ:あるコンピュータサイエンス学科の初等プログラミングコースの風景

さて、今受講者が 100 人居たとする。このとき、受講者はおおよそ 5 カテゴリに分かれる。その内訳人数はこんな感じ。
A: 5人
B:35人
C:30人
D:20人
E:10人

カテゴリ A。教える必要がほとんど無い人たち。何かのきっかけでコンピュータに触れていれば独学でプログラマーになれていたかと。そもそもこのテの天才的なハッカーたちは定められた順序で体系的に学ぶってのは向いてないかも。自分の好きなように好きなだけ勉強してもらったほうがいいというか。今は web があるからワザワザ大学に来る必要もあんまり無いしね。
カテゴリ B。ちょっと苦労はするけど演習問題などを通じてポインタと再帰ぐらいなら難なくクリアする人たち。指導教官のもとで適切な初等教育を受ければプログラマーとして自分の道を確立できる。あとは放って置いても自分の興味の赴くままに勝手に成長してくれる。
カテゴリ C。かなり苦労はするけど演習問題をたくさん解かせたり担当教員・TA が丹念に付添えばポインタと再帰はギリギリクリアする人たち。こういう順序でこういう単位をとっていくといいよ、と指導教官が道を示してあげればそれなりには成長してくれる。ただし、「単方向リストは習ったよね?じゃあちょっと応用でリング状にしてみようか」っていうと厳しかったりするのだが・・・。
カテゴリ D。かなり苦労するし演習問題をたくさん解かせたり担当教員・TA が丹念に付添って熱心に教えても色々なところでつまづいて結局ポインタと再帰が乗り越えられない人たち。カテゴリ D と E にはどんな教育方針が適切なのかは俺は意見を持ち合わせていません。
カテゴリ E。int a = 10 が分からない人たち。

この辺の感覚は何となくわかる。
僕もDとEの人たち、Cの一部について、職業プログラマとしてどうすればいいのかという回答は持ち合わせていません。全部が全部先天的な物だとは考えませんが、プログラマーという職業は適正が求められる職業ではあると思います。コンピュータ・パソコンが好きというのは必要な条件の一つではありますが、これは条件の一つでしかないのに、そこを誤解してしまっている人もいます。この誤解は何も当人がしているだけではなくて、教師や、親、上司、友人と言った当人の人生に少なからず影響力を持つ人たちによる誤解もあります。そして、この誤解が少なからず問題を起こしているようにも思います。
好きこそ物の上手なれとは言っても好きの対象を間違えてはいけません。
少なくとも大学、できれば高校に入る前に個人個人の職業に対する適正を見つけられる仕組みが有ればいいのにと最近思います。15歳のハローワークではありませんが、今の世の中では高校受験時点で、ある程度自分自身の将来的なビジョンが明確にでき、それを実現するためにどんな訓練が必要かを理解していないと、サバイブしていくのが大変になったと思います。これは今と言うより実際には僕らの世代からそうだったのですが、僕らから下10歳ぐらいまでは、あまりにもそれに対して鈍感だったように思います。大学入学や高校を卒業してから自分探しを始めてはあまりにも遅いのです。遅かった結果がいろいろな社会問題として現れているように思います。
こんなことを書いていると、子供に夢も希望も持たせないのかと言われそうですが、子供の夢を奪っているのは我々大人です。子供に大きな夢を持たせられないなら、せめてサバイブしていく方法は教えていくべきでしょう。
しかし、プログラマ適正を判断するための有効なツールがFizzBuzzしかないって言うのもアレだなぁ。

2 thoughts on “プログラマになれるのは4割。”

  1. >子供に大きな夢を持たせられないなら、せめてサバイブしていく方法は教えていくべきでしょう。
    子供達を見ていると(自分ちのも、その同級生も)、良し悪しは別にして、それに関しても何の因果か、何も教えなくても生まれ持っている子が居るのは確かで(現実)、その逆に、いくら教えてもダメそうな子も居るようです。(←こっちは予測)
    でも、ほとんどの場合はやっぱ親の影響ですかね、でもその親自身が平和ボケ(?)で現実世界を全く把握出来ていなかったりもする人も居るんで(現実)・・・う~ん。

  2. >コンピュータ・パソコンが好きというのは必要な条件の一つではありますが、これは条件の一つでしかないのに、そこを誤解してしまっている人もいます。
    俺もそれは、ただの条件の一つだけだとは思うけど。。。
    「大学で情報学科に居ました」、
    「XX部でデータベースをやっていました」(←この言い方自体既にあやしいが)、
    「家にPCはありません」、
    「必要ないので買った事はありません」
    という人が、最近ここの課に来たのですが(捨てられた?)、Cで物を組んでいる課なんですけど、彼は案の定バグとかそういう物以前で躓いているのですが(カテゴリーE)、彼の上司から「彼に、プログラミングを教えてやってくれ(←これもスゲー漠然とした言い方で嫌い)」とか言われても・・・
    ・・・いやすんません、仕事のグチでした(涙)

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