書評:The Root of .NET Framework

荒井 省三
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この本はCLIのJIS仕様書を地図にして、MicrosoftのCLI実装である.NET FrameworkのCLRを探検する本。

探検に使用するツールはSOSデバッガ、.NET Framework SDKの各種ツール。

探検の道筋とその成果については是非本書を手にとって各位に確認してほしい。

で終わりにしようと思ったが、やっぱり物足りないので続きを書く。

僕は本書をすべての.NETプログラマに激しく推奨する。その理由は2点。

CLRの内部動作や、アセンブリのロード方法、CASの概略といったCLRに関する基礎部分の解説ものは.NET Framework登場時の2001年頃には本書の内容ほど突っ込んだものではないにせよ、TechEdの場やMSDNマガジン等で比較的容易にリーチすることができた。(それこそ、MSDNのJ++のここを読んでくださいまで含めてだけど)

しかしながら今現在はプロモーションの関係でフレームワークや言語の新機能の解説ばかり目立ち、書籍もインサイド.NET Framework(現書名CLR via C#)が奇跡的に翻訳が続けられているものの、Don Boxのエッセンシャルオブ.NET Frameworkは書店で普通に入所するのも難しく、本書が扱うようなCLRの基礎部分に関してもMSDNマガジンやその他のWEB媒体でも取り上げられることは滅多になく、.NET Fx勃興期を過ぎそのあとから入ってきた技術者にとっては、本書の内容は今までなかなかリーチ出来づらい情報だと思う。(それに本書ではそういった以前の情報よりも掘り下げられている)

そういう点で本書の内容が貴重であるというのが本書を激しく推奨する理由のまず1点目。

もう一つは、当たり前に動くもの、正しく動くものを作りたいのであれば、技術の表層だけをなぞって小手先の仕事で終わらせるのではなく、技術の成り立ちやその本質を理解し、その理解を血肉してコードを書くことがとても重要だ。(もちろんぼくにもそれが必要)

本書はまさしくこのこと、.NETの成り立ち、.NETの本質であるCLRの動作について書かれている。

これが本書を激しく推奨する第2点目。

One thought on “書評:The Root of .NET Framework”

  1. 「そうだったのか・・・」と関心させられること数回、本の大きさ、厚さも適度で読みやすい。
    あと、この本は技術解説本というよりなんか物語を読んでいるような気になった。
    以上が正直な感想です。

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