2日目が始まろうとしていますが昨日の状況をちょっとまとめます。
キーノート
キーノート内容はMicrosoft Azureの概要説明、開発方法の説明など。
T3-403 DLR .NETの新しいライブラリ
講師:荒井殿
印象に強く残ったところを以下まとめ箇条書き。
- DLRは動的言語を作成するためのライブラリ
- DLRが動的言語間、動的言語と静的言語との糊になる
- DLRの開発はCode PlexでのMS-PLに基づいたバザール開発と.NET Fx/VS10に合わせた製品開発サイクルの二本立て。前者は素早い機能の取り込みと成果物の公開、後者は製品レベルの試験・品質の確保が目的。
- .NET上に動的言語を作ったほうが言語拡張が楽
- IronはImplementaton Runtime On .Netと略と言われているけどたぶん後からのこじつけ
- ただしIronを名乗る以上は真の言語実装、.NETのクラスライブラリとのシームレスな使用ができなくては。
- .NETの将来。コンパイラ As サービス。これは将来言語内DSLを作るための仕組みなんじゃないか
- C#のDynamic
- ASTとCall SiteがDLRの基本的な構造
- Call SiteでのTail Callの最適化が高速化のカギ
- DLRは既存のCLRを変更していない
- 今回のデモはDLR 0.9で作られていて、Blogで公開予定
BOF クラウド時代のシステム管理
BOFオーナ:横山殿
クラウド時代のシステム管理、システム管理技術者に必要なスキルについての議論でした。同様に簡単にまとめます。
管理者の業務の変化
オンプロミス
- OSの管理(障害に備えたシステムバックアップ、パッチ適応)
- アプリケーション管理(RPCベースのツール)
- LANの管理
クラウド
- 操作ミスに備えたデータのバックアップ
- クラウドが提供するサービスの監視(管理はできない)
- ネットワーク(WAN) の管理
- 従量制課金の管理(クラウドのサービスはおそらく従量制になる)
この変化に伴いシステム管理者が持たなければならないスキルも変化してくる。
- クラウドが提供するサービスに対する技術的な理解
- アプリケーションの内部構造への理解とそのために必要なソフトウェア開発の技術
- WAN側まで含めたねとワークの技術、プロトコルの知識
クラウドに関する疑問・問題点の議論
- ネットワーク全般の知識が必要になるのでネットワーク技術者とは仲良くしておくほうがいよい
- 重い・遅いの対応。クラウドのサービスのパフォーマンスモニタリングやボトルネック位置を特定する手段はあるのか?
- バックアップといってもネットワークの向こう側にあるテラバイト規模のデータのバックアップはどうするのか?(※レセプションで横山殿よりお話を聞きましたが、SQL Serviceにはバックアップのサービスも提供されるようです。)
なかなかマスコミ主体では出てこない議論ですし、横山殿も最後に言っていましたが、コミュニティの場で議論やノウハウの蓄積をしていく分野だと思います。
とりあえず時間が来たようなのでここまで!
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