Announcing .NET 2015 Preview: A New Era for .NET – .NET Blog – Site Home – MSDN Blogs.
あるいはMicrosoftの新時代。
もはや「アプリケーション」がOSネイティブAPIを使って、プロセッサネイティブなバイナリを作って提供されるという事がまれなことであることは合意していただけると思う。
LLのようなスクリプト言語環境、.NET、Javaのような実行ランタイム上に「アプリケーション」が構築されているのが現状だ。その現状を踏まえると、プラットフォームベンダーの強さとは、単純なOSシェアというものでは無く、アプリケーション実行環境の広がりとシェアが問題となってくる。アプリケーション実行環境が様々なOSプラットフォームで動くだけで無く、様々なクラウド上のPaaSでそれが操作することも重要だ。新規にオンプレミスやIaaSが「アプリケーション」実行の場で有ることは考えにくくなっていくと思う。
そこで、ナディアCEOの言うようにマイクロソフトがアプリケーションプラットフォームのベンダー、それがMSという会社の強みであるというのであれば、.NETがWindows以外へのプラットフォームに広がっていくのは当然のことだ。Azure以外のクラウドのPaaS環境、たとえばHerokuでASP.NETのアプリケーションが動くという事は非常に重要になる。
それ故に、MSが.NETをOSS化し、機能限定がないVSをOSSコミュニティや個人へフリーにするのも当然のことなのだ。プラットフォームベンダーとしての独占的な地位は、もはやツールや、OSやRDBMSのシェアによらず、自分たちだけでは無い広いコミュニティの中に自分たちのCore技術を浸透させ、それによって開発者達の支持を得ることによって成立する。いまコードが開かれていない環境をいったい誰が支持するというのか。
Windowsの.NETではなく、アプリケーションのための.NETであり、その為にはいかなるOS, PaaSでも選択肢たり得るという新時代に来たのだと思う。
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