Visual Studio 2017のGitクライアント機能では、Team Foundation Service/Server及びGitHubについては標準的にサポートされており、リモートリポジトリの登録は難しくありません。しかしながら、bitbacketやGitLabや自分たちで立てたリポジトリなどをリモートリポジトリとして登録する方法は、わかりやすい形でのGUIサポートがありません。
以下に手順を示します。どうしてもGUIでできない箇所が1カ所あり、そこはコマンドプロンプトでの作業になります。
まず、チームエキスプローラーにて、設定タブを表示させます。
設定タブで上図赤枠のリポジトリの設定を選択します。
リポジトリの設定画面の中で、上図赤枠のリモート-追加を選択します。下図のリモートの追加ウインドウが表示されます。
名前は最初はoriginで良いと思います。変えたい場合はその名前を入力します。フェッチ欄にはリモートリポジトリのURIを入力します。入力が終わったら保存をクリックします。これで、下図の様にリモートリポジトリが追加されます。
これで、チームエクスプローラからpushしたいところですが、これだけだとリモートリポジトリがupstreamとして登録されていないので、pushできません。
仕方が無いので、upstreamの登録と、初回のpushだけはコマンドプロンプトから行います。
コマンドプロンプトを開いてソリューションへ移動します。(Open Command Line拡張をインストールしておくと楽です)
以下の要領で初回のpushとupstreamの登録を行います。リモート名(以下のorigin)、ローカルのブランチ名(以下のmaster)は適宜ご自身の環境・設定に合わせてください。また、bitbacketなど認証が必要なサーバー(リポジトリ)はGit Credential Managerのサインイン用のウインドウが表示されると思います(初回接続時のみ)
> git push --set-upstream origin master Counting objects: 10, done. Delta compression using up to 4 threads. Compressing objects: 100% (10/10), done. Writing objects: 100% (10/10), 3.95 KiB | 0 bytes/s, done. Total 10 (delta 1), reused 0 (delta 0) To https://bitbucket.org/ishisaka/vs2017test.git * [new branch] master -> master Branch master set up to track remote branch master from origin.
これで、ローカルのmasterブランチがoriginにpushされ、upstreamの設定も終わったので、次回からpush, pullともにチームエクスプローラのGUIより実行できます。
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